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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第36話 開戦直前
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な服が支給されるのよ」
「あ〜、そういやお前と一緒にいた残りの2人の女堕天使も素肌にスーツとゴスロリだったって部長が言ってたっけ? 実は総督の趣味なんじゃねぇか?」
「アザゼル様は長年神や悪魔と最前線で戦って生き残ってきた偉大な方よ。そんなはず無いじゃない」
「ま、それもそうか。で、2人共どうしたんだ? 出発まではまだ1時間くらいあるぞ?」
そう言うとアーシアは視線を下げてもじもじしだした。そしてレイナーレは何故か不安そうな顔をしてそっぽを向いた。なんだ一体?
「あ、あの……」
そんな状態でアーシアは上目遣いでこちらを見てくると言った。
「そばに……行ってもいいですか?」
「あ、ああ……構わないけど」
そう言うとアーシアだけでなくレイナーレもこっちに近付いてくると氷輪丸を俺のと同様机の上に置いた後、俺の両脇に座り両腕を掴んできた。
「ふ、2人共どうしたんだよ急に?」
「これから戦いが始まるんですよね。イッセーさんやレイナーレさん、皆さんがまたあんなに怪我をすると思うと怖くて……それに震えも止まらないんです。でもイッセーさんのそばならやっぱり怖くなくなります」
そう言いながらアーシアは俺の肩に頬を擦り寄せてきた。
「あの、家を出るまでこうしていていいですか?」
「ああ、いいぞ」
「えへへ、ありがとうございます」
「で、レイナーレはどうしたんだ? お前はこういうのは慣れてるだろうし今更怖いなんて無いだろう?」
「……怖いわよ。私は役立たずだと思われることが何より怖い」
「え?」
「……話したでしょ? 私は天界にいる時も、堕天使になってからも何をやってもうまくいかない役立たずだったって。あんたのお陰でもう一度頑張る気にはなったけど……それでも怖いのよ。またなんの役にも立てなかったらって。それであんた達にまで見捨てられたらと思うと……」
そう言うとレイナーレは顔をうつむかせ肩を震わせ始めた。俺は見ていられなくなりそんなレイナーレの肩を思いっきり抱き寄せた。
「大丈夫だ。お前は俺の使い魔なんだ、絶対に見捨てたりしない。それに役立たずなんてこともない。修行中に俺とした模擬戦を思い出してみろ。3戦やったけど俺の全敗だったじゃねぇか。だから役立たずなんてことは絶対ない。……俺なんかに勝ったくらいじゃあまり自信はつかないと思うけど、それでも俺は、それに皆だってお前を見捨てたりなんかしないさ」
「そうです。それにレイナーレさんは私の大切なお友達です。見捨てたりなんかしません」
それを聞いたレイナーレは息を吐きだすと同時に、どうやら肩の力が抜けたようだった。そのまま彼女は俺の肩に額を当て
「……ありがとう」
と、小さい
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