暁 〜小説投稿サイト〜
雲は遠くて
26章 TOP 5入り・祝賀パーティー (3)
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
26章 TOP 5入り・祝賀パーティー (3)

「ライブ・レストラン・ビート の 赤レンガ って
わたし、好きなの!」

清原美樹(きよはらみき)が、11 の 石段 になっている
エントランス(入口)を、松下陽斗(まつしたはると)
手をつないで 歩きながら、そういった。

ライブ・レストラン・ビートの建物の、おしゃれな 深い味わいの
赤レンガの建物は、下北沢でも人気のスポット(場所)でもあった。

「赤レンガ (つく)りって、1(いっこ)ずつ、
()()げるわけだから、
手作りのよさのような…、
(ふる)()き 時代とでもいうような…、
ノスタルジック とか、 郷愁(きょうしゅう)とかの、
(なつ)かしい 雰囲気(ふんいき)があるのかもね」

「うん。そうね。見て、(はる)くん、
花束(はなたば)が すごく きれい!」

エントランス(入口)の 石段を ()がった
フロント(受付・うけつけ)の手前には、
『祝・ヒットチャート・TOP 5 』という (ふだ)の ついた、
色とりどりの スタンド(ばな)が、(はな)やかに
(かざ)られてある。

12月1日、日曜日、12時15分前で、
開演まで、あと 15分。
フロントには、チケットを手にする 来場者たちがいる。

TOP 5入り・祝賀パーティーの チケット(入場券)には、
招待(しょうたい)配布(はいふ)したものと、
予約販売(よやくはんばい)したものとがある。

「いらっしゃいませ!」

フロント(受付・うけつけ)の、2人の若い女性 スタッフの、
丁寧(ていねい)で 気持ちのよい 挨拶(あいさつ)に、
美樹と 陽斗は、微笑(ほほえ)む。

「美樹!」

美樹は (かた)を、ちょんと (たた)かれて、
()()く。

小川真央(おがわ まお) と 野口翼(のぐち つばさ)の
ふたりが来ていた。

清原美樹も、小川真央も、1992年 生まれの、
早瀬田(わせだ)大学、教育学部の3年の、21歳。

ふたりは、下北沢に住んでいる 幼馴染(おさななじ)みで、
小学校、中学校も同じ学校で、同じ教室だったことも、
何度もある、かけがえのない 無二(むに)の親友であった。

野口翼は、1993年 生まれ、早瀬田(わせだ)大学、
理工学部の 2年で、
松下陽斗と 同じ、20(はたち)だった。

「美樹ちゃん、TOP 5入り!おめでとう!」 と 真央は
満面(まんめん)笑顔(えがお)で いう。

「美樹ちゃん、おめでとう!」 と (つばさ)も いった。

「どうも ありがとう。真央ちゃん、翼くん。
真央も、もうすぐね、お誕生日
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ