26章 信也と 詩織の ダブル・ライディング (2)
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ょうばいはんじょう)で、
大人気だっていうわよね!」
「ああ、あの、エビのブラック・タイガーを、
伊勢エビ だとか、
偽ったりする、
食品偽装のことね。
わらっちゃうよね。
あの事件のおかげで、
モリカワは、その仕事の誠実さや信用度が、
世間から 高く 評価されちゃったわけだからね。
あっはは。
嘘だらけの世の中だから、
モリカワのような、マジメにやっている会社が、
人気になるのは当然なのだろうけど。
わらえるよね。あっははは…」
「ちょっと、みんな、何のための仕事なのかとか、
何のために生きているのかとか、
考えたほうがいいのかもね。
なーんって、
偉そうなことをいっている、わたしもだけど」
「詩織ちゃんのおっしゃるとおりですよ。
おれなんかも、お金のためだけに、
働いているんでもないし、
お金もうけのために、
音楽やっているんじゃないからね。
ちょっと売れたからって、
芸能人とかになる気もないし、
会社勤めは、続けるつもりだし」
「しんちゃんは、愛と正義のためだものね!
わたしも、特に、芸能人とかには
なりたいとは思わないな。
楽しく、音楽活動ができれば、十分だわ」
「おれも、詩織ちゃんも、いつも元気で、
ベストを保って、そして楽しく、
マイペースでいいんだから、
いい音楽 作ったり、バンドやっていこうね!」
「うん、しんちゃん!」
信也と 詩織は 声を出してわらった。
「詩織ちゃん、きょうは天気もいいから、
バイクで、どこか、メシでも食べにいこうか?」
「うん、賛成!どこかへ連れてって!
安全運転でね!うっふふふぅ…」
「よっし!おまかせ!あっはは…」
わらいながら、ふたりは、さっそく、着替える。
それから、数分後。
ペア(そろい)の バイク・ヘルメットの、
ふたりを 乗せる、イタリアンレッドの、
ホンダ・CB400・スーパー・フォアが、
マンションの地下の駐車場から、
フォン、フォン、フォーン!クァァ アアアーン!
と、軽快な金属音を響かせて、
郊外へ、風のように 走り去った。
≪つづく≫ --- 26章 おわり ---
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