地底世界は意外と楽しい
東方変形葉50話「謎のたくらみ」
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
だけど。」
飛行を続けてもう何分経ったのか。ん?なんか気温が上がっていっているような感じがするな。
『この先だ。もうすぐ着くぞ!』
「そのようだね。」
少し速度を上げてその場所へと向かった。
・・・・・・。
「あら裕海。遅かったわね。」
「・・・霊夢。来るにしても早すぎないか?」
霊夢が、今ちょうど・・・あの子はなんていう妖怪だろう。まあいいや、猫耳の生えた妖怪が横たわっていた。
「お・・・おにいさんも・・・はやくにげ・・・あたいのよう・・・に、なる・・・よ」
「霊夢、いったいどんな仕打ちをしたんだ!?」
「別に大したことはしてないわよ?」
『空間移動して蹴りをかましまくった上にゼロ距離で夢想封印していたのに、大したことしていないわけないでしょ?というか、ちゃんと正規ルートで館に入りなさいよ。』
陰陽玉越しに紫が少し呆れた感じで言う。霊夢はいったいどんなルートできたんだよ。
「別にいいでしょ?それよりも、早く黒幕を倒しに行くわよ。そこに倒れている死体マニアの話によれば、この先にいるらしいわ。」
「死体マニアって何だ。まあいいや、それならはやく行こうか。」
なんだか、霊夢がいつになくやる気だ。紫、いったいどんな説得をしたんだよ。
かなり熱いところに来た。萃香と紫によると、ここは地底都市の最深部で元はどんな罪人も嫌がる灼熱地獄だったところらしい。今は稼働していないらしいが、なぜか火力が上がっているという。
「あなたたちね!私に会いたがってる地上の人間!」
大きな黒い翼をもち、多角柱のよくわからない何かを身に着けた、身長の高い人が現れた。身長は・・・かろうじて俺の方が上か。・・・ん?なんかあの人から神力を感じるんだが。
『おや、そこの地獄鴉。地獄とは不釣り合いな力を感じると思ったが、どうやら神を飲みこんだね?』
「えっ、神を?」
萃香が言った。どうりで神力を感じるわけだ。それにしても何の神様だろうか。
『これは・・・八咫烏の力ね。』
「何、カラスの中にカラスがいるの?マトリョーシカみたいね。」
「私は究極の力を手に入れたわ!あるとき、なんか二人組の神様が私に力をくれたの。」
二人組?誰だそれ。
『誰だよ、そんな力を与えた神は。』
「確か・・・八坂の神と洩矢の神とか言ってたような。」
わ〜お、なんと的確な。これはあの二人に話を詳しく聞かないといけないな。
「ふ〜ん?あいつらか。裕海、私がこのマトリョーシカを成敗するから、守矢神社に行ってきて。」
霊夢が言った。・・・そうだな、その方がいいかもしれない。きっと霊夢なら数分で成敗してしまうんだろうけど。
「無駄よ!この地獄釜からは抜けだせないわええっ!?」
スキマを開き、その中に入って守矢神社へと急いだ。
「ほんとスキマって便利ね
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ