地底世界は意外と楽しい
東方変形葉50話「謎のたくらみ」
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を中心にして出てくる光線は何処にも隙がなく、それに加えて高密度の弾幕を放ってくる。その光線と弾幕は、容赦なく恐怖感を与えた。なんだか俺のスペカの、神変「無限変幻 閃」に似ている。
「まずいな。少し早く片付けるか。」
神変「無限変幻 境」
俺がいる場所とさとりのいる場所の中間地点に結界を張る。その結界から弾幕やら光線やらが出てくる。ここはめちゃくちゃに放った方が得策だろう。
こっそり、ある仕掛けを作っていく。弾幕をよけるふりをして配置していくのだ。
「そんな仕掛けを作っていったところで、私はあなたの考えていることが手に取るようにわかりますよ?」
「そうだな。」
手に取らせているんだから。
「え?」
俺の考え“だけ”ではこの戦術は見抜けない。誰かに食べられないように手の届かないところにお菓子を置くように。
「・・・よくわかりませんが、まあいいです。さあ、これからが本番よ!眠りを覚ます恐怖の記憶で眠るがいい!」
想起 「戸隠山投げ」
少し構えた後、爆発したかのように弾幕が飛び散る。ん?どっかで見たなこのスペカ。まあいいや。さて、そろそろ仕掛けができるころ。
「おわったよ〜!」
「つかれた〜!」
「2人とも、ご苦労様。ゆっくり休んでてね。」
多変化「変わりゆく世界」
弾幕を展開する。そして、その弾は大きくなるものもあり、小さくなるものもあり、速度が上がるものもあり、形を変えるものもあったり。それぞれ何らかの変化を起こした弾幕が襲い掛かる。すべて感覚のみで避けなければならない。反則気味だが、うまくいけばちゃんと避けられる。うまくいけば。実は、人形たちに俺の考えを“転移の変化”でいったん移したのだ。だから俺の頭の中には、「今、仕掛けをつくっている」としか考えていない。それで、今俺は罠を仕掛けていると誤認する。
実は、あらかじめに小道具入れに紙をしまっていた。それぞれの紙に、それぞれ”質量の変化”とか、”速度の変化”などの力を込め、その紙を散らばらせて効果が出るようにしたというものだ。ちなみに、一定時間経つと”転移の変化”の効果は切れるようにしていたので、こうしてどや顔で説明しているのもそのおかげだ。
「・・・見事だわ。これならきっとこの先へ行っても大丈夫でしょう。あちらをまっすぐに行ってください。そうすれば中庭に行けます。」
さとりが何か安心したような顔を浮かべ、弾幕を終了した。
『うお〜い、一人置いて勝手に話を進めないでよ。』
「ああ、ごめんごめん。すっかり忘れてたよ。」
しばらく進む。薄暗く、人恋しくなるほどの静けさが広がる。
「はぁ〜、猫の一匹ぐらいでないかなあ。」
『猫ならこっちにいるぞ?』
『にゃぁ〜ん』
「・・・いるな。じゃなくって、一向に敵が現れないん
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