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仮面ライダー龍騎【13 people of another】
Part One.
First chapter.
第1話
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たいな言い方だな……」
そう言いながら高校の制服を着た青年は鏡に布をかけ立ち去ろうとする。
しかし、部屋の窓から先程の声が聞こえてきた。
「戦え、これはキミのためでもあるのだから」
「………」
「戦いが、好きなんだろう?」
青年は考えた後、窓に移った男を見る。
「わかったよ。
それで、どうして欲しいわけ?」
「話が早くて助かる」
「俺みたいなやつに話しかけるんだ。上手く行ってねぇんだろ?」
「人数がなかなか減らなくて困っているんだ。全員、ライダー同士で戦おうとしなくてな。キミが刺激してやってくれ」
「仕方ないな……」
青年が呟くと先程布をかけた鏡の前へ向かい鏡が観れる状態にした。
「変身」
そしてこの日、とうとう13人の内1人が消える。
───…
「あれ?塚原と桑元じゃん!」
「げ、
日ノ岡
(
ひのおか
)
」
芳樹達がモンスターとの戦いを終え、芳樹の腹の虫が鳴ったため、近所のファミレスへ寄ったのだが、そこには芳樹と亮平にとって面倒な奴が来ていた。
日ノ岡
(
ひのおか
)
遊
(
ゆう
)
。仮面ライダーゾルダに変身する青年だ。芳樹と亮平とは高校の同級生だ。
「オイオイまたお前ら一緒かよ。仲良すぎるだろ!」
「良いだろ、お前には友達なんていなかったもんな!」
「芳樹、口の中の物食ってから話せよ」
顔を顰める亮平に芳樹がすぐさま謝ると日ノ岡が急に真面目な顔になった。
「知ってるか、昨日シザースが死んだらしいぞ」
シザース、13人の仮面ライダーの内の1人だ。
「は?」
「シザースって……まさか、そんな」
「ガイが殺した奴を見たらしいんだが……ライダーだったらしい」
せっかくの夕食なのにすまねぇな。と日ノ岡は申し訳なさそうに眉を潜めた。すっかり通夜状態になってしまった三人だったが亮平が話し始める。
「いや、大丈夫だ。むしろ教えてくれてありがとう」
「……そうだな、ありがとよ」
「いえいえ、ライダーの連絡先を知っているのは僕だけですから」
そう言うと日ノ岡は亮平の隣の席に着席する。
「すみません、海鮮グラタン一つ」
「お前、好きだなソレ」
日ノ岡はウェイトレスに注文の品を頼む。
「……俺らが最後に話しあったのはまだライダーは全員で9人だったよな」
「その時に、願いを叶えて殺し合いをする話はとりあえず放棄しようって話になった。まだ皆死ぬのが嫌だったしね」
「ナイトのおっさん大丈夫かな?」
「おっさん言うな、俺はまだ26だ。お前らと四つしか変わらんだろ」
「「「うわぁっ!?」」」
芳樹が「おっさん」と言った矢先、スーツを着た男性が現れた。彼は
油島
(
ゆじま
)
総司
(
そうじ
)
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