22章 メジャー・デヴュー・パーティ ー(1)
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
22章 メジャー・デヴュー・パーティ ー(1)
2013年10月13日の日曜日、午後2時。
今年は、台風も 多いのに、幸い
上空は どこまでも 青い。
G ‐ ガールズ(グレイス・ガールズ)の
デヴュー・アルバム、 Runaway girl (逃亡する少女)の
完成と、メジャー・デヴューの、
祝賀パーティーが 始まろうとしている。
下北沢駅南口から、徒歩で3分の、
ライブ・レストラン・ビート(通称・LRB)は、
1階フロア、2階フロアの、
280席、ほとんど 満席である。
みんなが 見つめるステージには、
店長の 佐野幸夫が立っている。
佐野幸夫の、おもしろい、MC(進行)は、
いつも、うける。
ステージは、間口が、約14メートル、
奥行き、7メートル、
天井高、8メートル、
舞台床高、0.8メートル。
舞台の左には、グランド・ピアノや、
いろいろな楽器の 音色の出せる、
シンセサイザーが 置いてある。
佐野が、マイクを片手にして、スピーチをはじめた。
「やあ、みなさま!佐野幸夫でございます!」
会場からは、なぜか、それだけで、わらいがもれる。
「あ、もう、わらっていただけて、わたくしも、
夢は、コメディアン志望ですので、
まだ、希望はあると思いますので、
大感激でございます!」
そういって、佐野は、ハンカチで 涙をぬぐう マネをする。
「ええと。本日は、グレイス・ガールズの
祝賀 パーティに、お越しいただいて、
誠に ありがとうございます!」
長身、179センチの 佐野が、そういって、
丁重な 敬礼をすると、
拍手が わきおこる。
「みなさまには、先だって、
ご案内状を 送らせて いただきましたが、
その、ほとんどの、みなさまが、
本日は、ご来店してくださっております!」
「お祝いに 駆けつけてくださった、
お友だちの ミュージシャンのみなさまの、
すばらしいライブも、
たっぷりと ご用意しております!」
「しかし、これは、成りゆきですので、
ドタキャンもあるかもしれませんけど。
わたしがなんとか、がんばって、交渉してみます!」
そういって、頭をかく、佐野に、みんなは、わらった。
「もちろん、本日は、G ‐ ガールズのライブも、
たっぷりです!
最近、イー・ガールズ(E-girls)という
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ