20章 店長・佐野幸夫の誕生会 (6)
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
20章 店長・佐野幸夫の誕生会 (6)
「えええ!? よく考えると、カップルの、ご両人ばかり
だよね、みなさん。おれもだけど。あっはっは」
と 大声で、わらったのは、早くも、生ビールで ほろ酔いの、
谷村将也であった。
「まあ、これもまた、祝福すべき出来事さ!人生なんて、
恋愛中か、失恋中か、無風状態かの、
3つの中のどれか1つなのだろうしね」
そういったのは、おいしそうに、生ビールを飲むのは、
北沢奏人だった。
奏人は、株式会社モリカワの本部で、
副統括シェフ(料理長)をしている。
奏人は、今年の12月で25歳になる。
交際中の天野陽菜は今年の2月で
22歳だった。
「おれも、今年の春ころは、まだ、無風状態だったけど」
そういって、奏人は、となりの陽菜を見て、ほほえんだ。
陽菜も、ほほえむ。
「もうひとつ、おもしろいことがあります!
お酒が飲めない人は、未成年だけで、
みんな、お酒が大好きな人たちばかりです!」
そういったのは、岡昇であった。
「そういえば、そうだな!」とかいって、みんな、わらった。
お酒が飲めない、20歳前は、
1994年12月5日生まれの岡昇と、
1994年6月3日生まれの大沢詩織と、
1994年10月2日生まれの平沢奈美の、
3人であった。
「じゃあ、岡ちゃん、詩織ちゃん、奈美ちゃん、
もし、20歳になったら、
お酒は飲みますか?」
と、酔って、いい気分の、森川純が、
そう聞いた。
「はーい、飲みます」
「だって、みなさん、お酒飲んでるときって、
ほんとうに、楽しそうなんだもの!」
「お酒飲むって、オトナの特権って感じだし!」
などと、3人は答える。
みんな、また、わらった。
「お酒は、二日酔いとかあって、リスクもあるけどね」
そういったのは、生ビールで、上機嫌の、
川口信也だった。
「なんでも、そうだけど、つい、過度に、
飲みすぎたりしてしまえば、薬も毒になるってこと
なんだよね。
オトナになっても、そんな単純なことが
コントロール(管理)できるまでには、
何年、場合によっては、何十年もかかるものなんだよ」
というのは、高田翔太だった。
「そうなんだよね、翔ちゃん、
単純なことを、理解できないで、
10年くらいを、過ごしてしまうなんて、
よくあることですよね。
それが凡人なんでしょうかね」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ