暁 〜小説投稿サイト〜
でんきタイプで縛りプレイ
9話:豪華客船サントアンヌ号
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「俺はジョーイさんかジュンサーさん以外はお断りだからなー。ナツメは論外だなー」

「なんですって? 無人島に飛ばされたいのかしら??」

 なんか騒がしくなってきた。

「あー、そういえばニビのジョーイさんとジュンサーさんビッチだったんだが、アレはやめとけよ」

「ジョーイさんのあの顔でビッチなのがいいんじゃないか、ジュンサーさんも警官なのにビッチっていうのがそそるんだよ、ギャップ萌だろ?」

「……タケシも変態だったか」

 ギャップ萌という言葉はキライではないがな。

 ビッチなのはいただけない。

「ハルトさん、私は変態でもビッチでもありませんからね」

「はい、エリカさんだけが俺の心の支えです」

「まあ」

「「「………」」」

 さて、船内に戻るとしますか。

「サンダース、ピカさん、戻るぞー」

「ギャウギャウ!!(あー楽しかったー♪)」

「ビカッ……(もうプールの水は飲めないぜ)」

 こいつら長時間プールでよく遊んでたな。

 俺達は帰る用意をした。夕暮れ時だったからな、そろそろディナータイムで食べ終わったらクチバの港に戻ってる頃合だ。

「ハルトー、ディナーの時間よ……って何してんのよアンタ?」

 俺に宛がわれた個室、招待された乗客1人1人に宛がわれる個室、俺の部屋にカスミが顔を覗かせにきては何か訊ねてくる。

「いや、ご飯食べたらゆっくりしたいから今のうちに帰る準備を……」

 今日は楽しくてちょっと饒舌になっていたけども。

「はぁ? 帰る準備ってアンタ何か勘違いしてなくない? クチバの港に戻るのは6日後の夜よ??」

「……リアリー?」

「……この船、5泊6日の夜にクチバに到着するの。ちゃんと【ふねのチケット】に書いてあるでしょうが」

「ふぇぇ……」

 カスミが軽装備だったのでそれほど気にしてなかったが……。

 6日間、ビッチ共と海の上で寝泊りしなくちゃならないのかよ。

 くっ……悪夢はまだ始まったばかりだった。

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