9話:豪華客船サントアンヌ号
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「いだだっ!? 心読まれた!??」
「ナツメはエスパーだからなー、人の心も読めるんだったよな?」
「えぇ、ハルトが何を考えているのか全てわかるわ。口には出さないけど私と結婚したいのよね?」
「……1ミリたりとも思ったこともねぇ」
……いや、でもそれもアリだな。
黒髪ロングなクールビューティ。ちょっとエスパーというのが未知数だが……
「アリよ」
「………」
エスパーというのが不安要素だな。
ナツメにウインクされ、俺は考えるのをやめた。
「ちなみに、私に掛かれば未来も見通せるわ! 見える、見えるわよ!! ハルトとの暖かい家庭を!!」
「「「絶対嘘だ(ですね)」」」
「いや、本当に見えるのよ! エリカ! 貴女もいるわ!!」
「まあ」
「というか、浮気? 二股なの?」
「浮気はいけませんよ、ハルトさん」
「……気をつけます」
「というか二股とかいうレベルじゃないわ!! 見たことある顔もあるけども大半は知らない女ばっかりだわ、なんてハーレム!? 誰よ、この泥棒猫たちは!? 誰よ、アヘ顔ダブルピースしてる雌豚共は!? ハルト、あなた何人の奥さん貰うつもりなのよ!!」
「ハルトのハーレム計画ってやつか……」
「まあ、そんなことお考えになってらっしゃるの?」
「……あの、もうカスミの所に戻らないか??」
……絶対にそんな未来にさせないが、とりあえずカスミの所まで戻ろう。
そんで戻れば、カスミとマチスが反対側の方でポケモンバトルしていた。俺達のポケモン放置して。
「私のポケモンは【でんきタイプ】にも負けないのよ!!」
「オーシット!! ミーのベリーストロングなライチュウが……ライチュウがぁぁあああ!!?」
マチス、ジムリーダー対決2敗め。
俺、まだ挨拶とかしてないのだけど、マチスは船内へ去った。
相当へこんでいたなー。
「つーか、アンタたち戻ってくるの遅い! 何時間待たすのよ? 変な男共にはナンパされるし、なんか最後にマチスには絡まれるし……」
(……でも、このビッチはそのナンパ男達とプールで楽しくナニして遊んでいたようね。やだ、凄い映像が見えるわ)
「あー、悪かった。俺達のポケモン見ててくれてありがとうな」
「う、うん……」
(やだ、ハルトったらカスミがナニをしていたのかもしらないで、あんな可愛らしい顔でニコっと笑っるわ……もうテレポートしていいかしら?)
「あの、ナツメ近い……なんで抱きついてくるの??」
「ハルトとテレポートしたくて」
「ダメですよ、ナツメさん」
「タケシとチェンジしていいぞ、ナツメ」
「だからタケシは嫌よ」
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