第十五話:三勢力会談と発熱
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それを合図に僕たちは一気に廊下に飛び出る
直ぐに敵が気づくが僕は両手に持った聖魔剣で騎士の速さで切り捨てていく
数でみればこちらが圧倒的に不利だけど狭い廊下ということもあって
数の差がそのまま戦力の差にならないですんでいる
「ルドガー君!!無理しないで!!!」
「………大丈夫だ………」
そうは言うもののルドガー君の動きには全く精彩さが感じられず危なっかしい
それでも戦えるのは偏に彼の戦闘能力の高さだろう
それに背後からの攻撃にはギャスパー君が相手を止めるということで対処しているので何とかなっているといった感じだ
恐らくギャスパー君はあの飴玉を食べたから神器が扱えているのだろう
「そんな状態で……よく戦えるね、ルドガー君」
「…………後ろに守りたいものがあるからな」
そう返しながら敵を切り捨て、返り血を避けることもせず浴びるルドガー君
いや、恐らく後ろにいるギャスパー君にかからないように自分がわざと浴びているんだろう
ギャスパー君は才能はあるけど実戦経験はほとんどないから
返り血で冷静さを失うかもしれないからね
それにヴァンパイアなのに血が嫌いだしね
―守りたいものがある限り決して倒れない―
ルドガー君の背中は暗にそう言ってるような気がする
敵もいなくなった廊下を走りながらそんなことを考える
果たして僕が同じ状況になった時立ち続けることが出来るだろうか?
彼が立ち続けられのは戦闘能力の差ではなく、僕との覚悟の差なのではないのだろうか?
僕に彼と同じ―「祐斗!!!ギャスパー!!!」―え?
突如巨大な魔力弾が目の前を覆う――まずいっ!!?
避けられないと感じとっさに防御態勢をとるがいつまでたっても衝撃が来ない
不思議に思いゆっくりと目を開けてみると
黒い鎧姿になったルドガー君が膝をついていた……まさか……っ!!?
「ルドガー君!?僕たちを庇って!!?」
「ルドガー先輩!!?大丈夫ですか!!?」
くそっ!!!僕がきちんと辺りに気を配っておけば……っ!!!
「直撃したとはいえあの程度の攻撃で倒れるとは……どうやら本当に体調が悪いようだな、ルドガー・ウィル・クルスニク」
怒りにかられて見上げるとそこには味方であるはずのヴァーリがいた
「………裏切りか?ヴァーリ」
「ああ、このままここにいたら戦いを楽しめないからね」
「………戦闘狂が……」
「俺はただ強い奴と戦いたいだけだからな……まあ、そんな状態の君と戦う気はないから安心してくれ、君とは最高の状態で戦いたいからね」
「お前ら!!無事か!!?」
「イッセー君!!?」
どうやらいつの間にか目的地に到
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