第十五話:三勢力会談と発熱
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ーを捕えてないのはルドガーが戦ってる意外に考えられないぜ?」
ルドガー君が戦っている!?そんな馬鹿な、彼は歩くのもやっとの状態だったのに――
「作戦を成功させる前にわざわざ敵に自分達の存在を知らせるなんてばかな真似は普通しねーよ、それが起こるのは誰かに邪魔されたときだけだ、そんでギャスパーはまだ十分に戦えないのを考えたら、その場にいるもう一人が戦ってるしか考えられねーだろ?」
「………そうね、でもだからと言って無事とは限らないわよ!?」
「だから、入れ替わりはやめて転移魔法陣の方で行け……まあ、その場合は一人になるがな」
一人しか行けない……それなら――
「部長!!僕に行かせてください!!!僕は友を助けに行かないといけないんです!!!」
僕が行く!!!親友を助けに行くのが僕の役目だ!!!
「祐斗……分かったわ!!グレイフィア!!祐斗をお願い!!!」
「かしこまりました、木場様、こちらへ」
待っててくれルドガー君!!君は必ず僕が守る!!!
転移が終わりまず初めに目に入ったのは“赤”だった
おびただしい量の血が床を赤く染め上げている光景に思わず顔を歪める
……ルドガー君達の血でないことを祈ろう
「ルドガー君!!ギャスパー君!!居るなら返事をしてくれ!!」
「……………祐斗か?」
「ルドガー君!!良かった無事だったんだね――っ!!?」
返事が返ってきたことに安堵するが
フラフラとおぼつかない足取りで現れたルドガー君の姿を見てゾッとしてしまう――血だ
……制服は血で汚れ、メッシュで染めていない銀髪の部分は赤く染まっている
「ルドガー君!?血が!!?」
「………ああ、大丈夫だ……ほとんど返り血だ……大きな傷は負ってない」
そう言って虚ろな目で答えるルドガー君……君はこんな状態で戦ってたというのか?
「ギャスパー君は?」
「僕も大丈夫ですうううううっ!!!」
ルドガー君の後ろからひょっこりとギャスパー君が現れる
ギャスパー君は特に怪我をしているようにも見えないし
ルドガー君のように血で染まってるわけでもないので一安心だ
「敵はまだ居るかい?」
「………いや、俺とギャスパーであらかた蹴散らしたからここにはもういないはずだ」
「でもまだ外にはいっぱいいるですううう」
このままここで籠城するわけにもいかない……何とか部長達のところまで行かないと
「ルドガー君、ギャスパー君、今から部長達のとこまで敵を突っ切って行くけど行けそうかい?」
「先輩の背中は僕が守りますううううっ!!!」
「………ああ、頼むぞ………」
「あはは、頼もしいね……それじゃあ、行くよ!!!」
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