暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン handle a system
番外編ユイとリュウヤ
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
戦していた他のプレイヤーを一つの結論に至らせた。
「もしかしてにぃって左利きだったんですか?」
「ああそうだ」
VRMMO のほとんどは右利きをベースに作られている。そのため左利きでも右で剣を使う必要があるため一時期は右利き生産機と呼ばれていたこともある。だからこそリュウヤが左利きである事実に誰一人として気付かなかったのだ。しかし左で戦うようになったからリュウヤが有利になったのではない。やっと互角になったのだ。
リュウヤは戦いのなか一度剣右手に戻しスキルを放つ。発動した瞬間もう一度左手につかみなおし、左下から右上に切り上げる。それをユウキはかわし、スグにしゃがむ。その真上をリュウヤの剣が通りすぎる。片手剣OSS 《レフト・ラート》。リュウヤの持つOSS のなかで最も使用頻度の多いOSS ラートの左手バージョンだ。多用するからこそユウキはそれを予測してかわすことができた。
「こっちからもいくよ!」
ユウキもスキルを放つ。初動と最初の攻撃からOSS であることが分かる。何度も来る攻撃をリュウヤは防ぎ続ける。その連撃は規格外とも言える数だった。OSS を作るのは難しい。余程実力がないと3連撃以上はなかなか作れない。しかしユウキの使うOSS はそれを越えた8連撃もある。その8連撃目を防ぎきったリュウヤはスグに反撃しようとする。しかしユウキはスキルによる硬直時間なしで攻撃してきた。そうユウキのOSS は終わっていなかった。攻撃のために剣を構えたリュウヤに防ぐ術はなくもろにくらう。
「もしかしてボクリュウヤに勝っちゃった?」
リュウヤの様子を見てユウキは笑いながら告げる。それもそうだ、ALO トッププレイヤーであるリュウヤが目の前で倒れているからだ。
「11連撃のOSS か………確かに強い俺に膝をつかせたのはキリトとアイツ以来だ」
この時ユイにはある一つの疑問が浮かんだ。それはキリトがリュウヤと同等の実力ということだ。かつてキリトはリュウヤの足下にも及ばないと言っていた。キリトかリュウヤが嘘をついている可能性もあるがユイには、二人とも嘘をついてないと言うことが分かる。
「ならこっちもやるかOSS 」
ユイの考えている間にリュウヤはそう言うと最初に使っていた剣を再び呼び出し左手に握る。二刀流だ。しかし二刀流と言うスキルは存在しない。なのにリュウヤは剣を二つ持っている。
「OSS には剣の動きだけじゃなくて体の動きも記録されるんだ」
そう言うとリュウヤはユウキとの距離を詰めスキルを放つ。リュウヤの二つの剣をユウキは防ごうとするもその軌道を読みきれずくらってしまう。自分のOSS が規格外なのはユウキ自身が知っている。だからこそリュウヤのOSS は多くても10連撃程度だと思っていた。しかしその連撃は10を越えた。そして16連撃も越えた。もしかしたらま
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ