オレはロリコンじゃない!!
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除いたら両手の指で数えれる位しか居ない」
「ちょっと話してみれば普通どころか気安い奴だって分かるのにな」
ローウェルが笑いながら紅茶を口にする。ローウェルとの出会いは去年のレーティングゲームの大会での事だった。そしてその大会で唯一、オレを追いつめた王。それがローウェルだった。オレへの対策は一切考えずに、最初から全力全開で総力戦を仕掛けてきたのだ。チームが一丸となって襲ってくるのではなく、個人ごとに最高のパフォーマンスが出来るのなら味方ごと攻撃するという行為にオレも一時押され、敗北の一歩手前まで追いつめられ、自分で課していた雷とマント以外は使わないと言う制約を破らせた。
その試合後にローウェルの方からオレに会いに来てリベンジの宣言に来たのだ。その真直ぐな心にオレは笑ってしまい、そこから魔力を一切使わない男同士の殴り合いに発展した。一発殴って言葉を交わし、一発殴られて言葉を交わしていき、罵詈雑言から賞讃に変わり、最後には久々に楽しめたと言い合いながら拳を交差させた。悪魔生で初めて親友が出来た瞬間だ。
「これでも人間界では客商売をしているからな。愛想良くした方が客は多くなる。もちろん、質も大事だがな」
「へぇ、何をやってるんだ?」
「ラーメンの屋台を引っ張ってる。そこそこ有名だぞ。雑誌にも何回か載ったからな」
「悪魔の貴族がやるラーメン屋か、中々笑えるな」
「これで眷属を養いながら食っていけるだけの稼ぎはあるんだぞ。基本質素に暮らしているからな。食事も山に入って狩りをすれば殆ど金がかからないし」
「おいおい、レーティングゲームで荒稼ぎしてる奴の言うことじゃないな。何に使ってるんだ?」
「ああ、人間界の方で孤児院を開いている。神器の所為で迫害された子供とか、ハーフの子供とかを優先して保護している。これが意外と金がかかってな。まあ、オレが好きでやっている事だから構わないんだけどな」
「あまり引っ張るなよ。後ろばかり、下ばかり見てると転けるぞ」
「忠告ありがとう。それで話は戻るが、オレはこの話を手紙で伝えられた情報しか知らないんだが、どう動けば良いと思う?」
「その前にゼオンって確かパーティー関連に、社交界に出た事って無いよな」
「無いな。6歳から人間界を放浪しているからな」
オレの言葉にローウェルは絶句してカップを落とす。
「マジで?」
「マジで。親父に最初に渡された300万円だけでラーメン屋を開いて日本全国を6年程歩いたな。懐かしい」
「……逞しい6歳児だな。いや、それは良い。いや、よくない。お前今年で19だろう」
「そうだな、あと2ヶ月程で誕生日だ」
「普通、貴族に産まれてきていてその年齢なのに未だに社交界デビューしていないのなんて私生児位だ。だ
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