オレはロリコンじゃない!!
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る。嫉妬や憎悪もぶつけられる。もうそれは諦めた。このまま同年代から孤立する覚悟を決めてしまえば楽な物だ。楽な物だったんだけどなぁ。どうしてこうなった?
今、オレは親父から送られてきた手紙を読んで現実逃避をしたくなっている。手紙にはオレの婚約者が決まったと書かれている。まあ、オレも悪魔の貴族として生きて来ている以上、そういうことも覚悟はしていたさ。覚悟はしていたんだが、相手が問題だ。相手の名はリアス・グレモリー。サーゼクス・ルシファー様の妹で次期グレモリー家当主。オレもベル家の次期当主なのだが婚約など可能なのかと思っていたのだが、先日弟が産まれたらしい。名前はガッシュ。オレとは違い、普通に産まれて親父と同じ金色の髪を受け継いで産まれてきた弟だ。
弟が産まれた事自体は嬉しい事だ。嬉しい事なんだが、何処かやるせない。明らかにオレが婿入りするしかない状況だからな。まあ良いけど。弟のガッシュが不自由無く暮らせるならそれで良いさ。『金色のガッシュ』の原作とは逆になったんだと思えば良いだけさ。
話を戻してリアス・グレモリーとの婚約なのだが、個人的には勘弁して欲しい所だ。貴族らしい教育を受けてきていないのでどちらかと言えば前世の人間での倫理観や道徳観の方が強いので恋愛結婚推奨なのだ。だが、貴族としては政略結婚は必要になってくるので恋愛結婚は諦めろとも知識としては存在するので折れても良いとは思っている。思っているのだが、リアス・グレモリーは黒歌の一つ年下なのだ。オレの現在の年齢は18、つまりリアス・グレモリーは10歳なのだ。悪魔の寿命は長いからもっと年齢を重ねれば気にならないのだが、今の年齢だとオレはロリコンの烙印を押されかねない。
ただでさえ黒歌や白音を可愛がり過ぎて妖怪屋敷では光源氏などと裏でおちょくられているのに。これ以上ネタを増やされてたまるかと声を大にして言いたいのだが、悲しいかな、オレは権力を持たない一上級悪魔でしかないのだ。なので話が広まらない様に婚約の話はオレの胸の内に納めておくしか無いのだ。それにしても、やはり顔を見せに行かなければならないのか?ここはやはり先人に教えを乞うのが一番だろう。
式髪を送って時間を作って貰えないかと相談して訪れたのは冥界にあるとあるTV局、そこに勤めているローウェル・フェニックスが今回の相談相手だ。
「ふぅ〜ん、よくこんな縁談がまとまったな。年齢はともかく次期当主と思われる者同士とかあまり聞いた事が無いな」
「やはりか。まあ、ウチの方に弟が産まれたからな。オレとは違ってまともで親父に似た弟が」
「……お前の噂は聞いた事があるし、噂の出所がお前の親父さん達からって言うのも知っているけど、お前を手放す方が勿体ない気がするんだけど」
「そう言ってくれる奴は少ないんだよ。眷属を
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