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世紀末を越えて
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ぼしかねないものであったと知る。

その頃、さすがに事態を重く見た神々は、女神を監禁しようとし、樋泉はヒトデナシに化けた神の手によって殺害を試みる。女神、及び元人間の決死の抵抗により、樋泉を殺害する事は失敗し、やむなく監禁する事にしたが、無の剣は基底現実に取り残されてしまう。蛇はその場で殺される。

樂間は基底現実へと戻され、それどころではないと言わんばかりに無の剣をふるい、戦闘を終了させる。

樂間は元人間に対する怒りをおさえながら、元人間と共に無の剣に記されていた神の世の情報を元に、樂間のいた世界の含む全ての人間と、基底現実、全ての世界の人間を巻き込む一大プロジェクトを立ち上げ樋泉あゆと会う為に、神の世へと行く。

そして神々との戦争が始まる。

最終的には人間勢が勝利を収め、元人間と女神は結ばれ、樋泉と樂間は無の剣の力で基底現実のテクノロジーを破壊する。

補足

元人間が世界になる為の方法

どういう理屈かは不明だが、人間は世界でありながら世界である事を拒み、人間がある事象を観測すると対象が歪んでしまう。相対性理論としても、量子力学としても。人間がひとそれぞれ個性というものがある様に、ひとつの対象にも同じ様に個性があり、真の客観にこそ神の目線が宿るのではないかと元人間は考えた。この世界はそういった観測者効果を利用した世界で、そうしてできたさまざまな世界に人間を居住させ、元人間はあらゆる人間の意識に介入し、「客観」を得ることで世界になろうとする。

そもそもヒトデナシとは

元人間が客観を得るにつれて明らかになった天界に住む天使のレプリカで、元人間の基底現実で人間を観測する為の端末。非常に高度な演算によって形作られている。唯一の弱点は、元人間でさえ観測出来ない人間の思念が世界を拒む時に生じる矛盾、エゴ。それを射出したもの。(思念砲(名称仮))。また、ヒトデナシに解析され尽くされると、元人間が天界を解析する為の糧として肉体ごとデータベースに格納される。そのためか基底現実ではエゴイストほど生きながらえる傾向がある。元人間にとってはエゴイスト程より良い糧になる。樂間の素質とはこれの事。しかし樂間の場合、女神から神の使いとしての役割を担われているため(本人自覚なし)これのことも同時に指す。

女神の計画について

元人間の実験では世界にもなれず自分にも会えない事を悟った女神は二つの計画を立てる。
一つは元人間でさえ全く解析出来ないが、何故かデータベースによくなじむ膨大なデータの圧縮された元人間と女神の娘的な位置づけの子を下界に送り込み、自動的にデータベースのデータを改ざんさせるようにする。
もう一つはそれが失敗した場合で、力技ではあるが、無の剣に他の神々にばれないように暗号化された天界へ行く為のデータを書き込
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