第三十五話
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以上、洛陽の民を脅かすような事をすれば天から怒りの鉄槌を喰らう事になるぞッ!!」
俺はそう叫んだ。
「黙りなさい下郎ッ!! 我々は陛下を、洛陽の民を救うためにやってきたのですわッ!! 貴方達の非道を倒すためですわッ!!」
いつの間にか連合軍の中に袁紹がいた。
「張譲と手を結んだ生娘が。ならば倒せるものなら我々を倒してみろッ!!」
「誰が生娘ですかッ!!」
……そっちに怒るんかい。
「天の怒りの鉄槌を喰らえッ!!」
俺は刀を抜いて、連合軍に向けた。
「第一砲隊撃ェェェーーーッ!!!」
ドオォォンッ!!ドオォォンッ!!
前線陣地から砲撃が始まった。
―――劉備軍SIDE―――
ドオォォンッ!!ドオォォンッ!!
『ッ!?』
いきなりの音に劉備軍……全軍の兵士が動きを止めた。
「……そんな……今の音は……」
連合軍でただ一人、天の御遣いである北郷一刀だけは信じられないという表情をしていた。
ヒュルルル……。
何かの音が聞こえてきた。
音は上からで、皆は反射的に上を見た。
そして………。
ズガアァァンッ!!ズガアァァンッ!!
突如、二つの衝撃がして砲弾が落下した場所にいた兵士達を吹き飛んだ。
よく見ると、片腕や片足、上半身、頭が吹き飛んでいた。
それらは無事であった兵士に降り懸かり、血が雨となって兵士の服を赤く染めた。
『ーーーッ!?』
連合軍の兵士は何が起きたのか分からなかった。
勿論、それは兵士達の大将である袁紹や劉備、曹操達もだった。
「第二砲隊用意完了ッ!!」
「撃ェッ!!」
ドオォォンッ!!ドオォォンッ!!
前線陣地から再び砲撃が始まる。
「……逃げろッ!! 出来るだけ敵の陣地から逃げるんだッ!!」
唯一、その武器を知っている北郷は叫んだ。
「ご、御主人様?」
北郷の焦りに関羽が思わず尋ねた。
「説明をしている暇は無いんだ愛紗ッ!! 早くしないと死んでしまうッ!!」
「わ、分かりましたッ!! 劉備軍は退避ッ!!」
劉備軍が撤退したのを受けて、曹操、孫策、馬謄、蜀、袁紹軍は慌てて撤退をした。
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