第三十五話
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「キィィーーーッ!! 悔しいですわッ!!」
撤退した連合軍は袁紹の命令で作戦会議が行われた。
「……だから言ったじゃないのよ。あんたが無茶な作戦をするから私の可愛い兵士が負傷したじゃないのよ」
袁紹の言葉に曹操が呟く。
「五月蝿いですわよ華琳さんッ!! どなたかいい作戦は無いんですのッ!?」
袁紹がバンバンと備えられたテーブルを叩く。
『……………』
対する劉備や孫策達は名案らしい案は浮かんでこなかった。
しかし、たまたま出席してはわわ軍師――諸葛亮孔明が手を挙げた。
「はわわ。袁紹さん、一つだけ案がありましゅ。……あぅ、噛んじゃった……」
諸葛が言う。
「どんな案ですの?」
「兵士一人一人に衣服を持たせて、衣服に砂を入れるんです。そして、一番最初に落とし穴に砂が入った衣服を入れた者と敵の陣地に入った者に莫大な恩賞を取らせるんです」
「……そっか。衣服を土のう代わりにするのか……」
北郷が成る程と頷く。
「諸葛さんとやら……それは成功するんですの?」
「成功すると思います」
「……ならその案を採用しましょう」
袁紹はそう決定した。
翌日、兵士達を集まらせて諸葛の案を袁紹が演説すると、兵士達は我先にと衣服に砂を積めて落とし穴に向かう。
「莫大な恩賞は俺のものだッ!!」
「いいや俺だッ!!」
「急げッ!!」
兵士達は鉄製の楯で身体を守りながら落とし穴に、砂が入った衣服を次々と投げていく。
―――前線陣地―――
「うげ……あれは諸葛の案だな……」
確か横山三国志では南蛮に侵攻してる時に使用していた。
「雪風、毒矢を打てッ!!」
「はいッ!! 弓隊射ェーーーッ!!」
雪風の叫びと共に毒矢が次々と連合軍兵士に突き刺さる。
しかし、数が多過ぎるので効果はあまり無かった。
「長門ッ!! このままではやられるぞッ!!」
クロエが焦ったように叫ぶ。
「分かってるッ!! ………第一砲隊発射用意ッ!!」
俺は遂にチート兵器を使用する事にした。
特殊隊が二門の砲に弾を入れる。
「用意完了ッ!!」
「……よし、ちょっと柵から出る」
「あ、主ッ!? 正気ですかッ!!」
「大丈夫だ。連合軍に恐怖を与えればいいんだ」
驚く星にそう言う。
「……分かりました。護衛は私がします」
「スマンな」
「いえいえ。それなら酒の相手をして下さい」
「お安い御用だ」
俺と星は柵を出た。
連合軍は俺と星が出てきた事に少し驚いた。
「連合軍ッ!! これ
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