17章 世田谷区たまがわ花火大会 (6)
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「結果が出るまで、わかりませんけどね。
ありがとうございます、誠ちゃん。
何事にも、
運がありますから、
みなさんには、感謝することばかりですよ。はっはっは」
そういって、陽気に、わらう、清原和幸。
和幸は、12月で、59歳に、
誠は(まこと)は、8月に、59歳になったばかりだった。
「真帆さんは、いつお会いしても、本当に、
お美しい。
きょうの、浴衣姿も、見とれてしまいます。
先日は、松下陽斗さんの、
ピアノ・リサイタルで、お会いできましたね。
村上隼人さんと、ご一緒で・・・。
お二人は、
また、美男と美女で、本当に、お似合いのカップルだ」
ビールに酔って、リラックスしているのか、
どちらかといえば無口な、和幸が、
真帆にそんな話をする。
「ありがとうございます。でも、わたしなんて。
清原さまの、お嬢さまたちのほうが、
わたしなんかより、
かわいらしいし、きれいだと思いますわ。
松下陽斗さんの、
ショパンの名曲の数々は、
情熱的な演奏で、すっかり、わたしも、酔いしれましたわ。
松下陽斗さんは、
やっぱり、評判どおりの、天才的な人だと思います!」
「陽斗さんも、何かの縁で、
うちの、美樹と、おつきあい、してくれていて、
いつまでも、仲よくしていってくれると、いいんだけど。はっはは」
「だいじょうですよ。お父さま。
美樹さんと、陽斗さんですもの」
そういって、心の穢れが、1つもないような、澄んだ、
瞳で、ほほえむ、市川真帆だった。
和幸の、右隣にいる、
本部・主任の市川真帆は、
華やかな、色合いと柄の、浴衣姿であった。
本部・部長の村上隼人も、
市川真帆の浴衣に、
合わせたような、甚平の格好だった。
今年の4月で、25歳になった、市川真帆は、
今年の10月で、32歳になる、村上隼人と、
知らず知らずのうちに、
恋仲になってしまっていた。
どちらかが、愛の告白をしたというものでもなく、
お互いに、
仕事のことで、頼みごとをすることがあったり、
質問をし合ったり、
簡単な議論(ぎろ
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