暁 〜小説投稿サイト〜
雲は遠くて
17章 世田谷区たまがわ花火大会 (6)
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「結果が出るまで、わかりませんけどね。
ありがとうございます、(まこ)ちゃん。
何事(なにごと)にも、
(うん)がありますから、
みなさんには、感謝することばかりですよ。はっはっは」

そういって、陽気(ようき)に、わらう、清原和幸(かずゆき)
和幸(かずゆき)は、12月で、59歳に、
誠は(まこと)は、8月に、59歳になったばかりだった。

真帆(まほ)さんは、いつお会いしても、本当に、
(うつく)しい。
きょうの、浴衣姿(ゆかたすがた)も、見とれてしまいます。
先日は、松下陽斗(まつしたはると)さんの、
ピアノ・リサイタルで、お会いできましたね。
村上隼人(むらかみ)さんと、ご一緒(いっしょ)で・・・。
二人(ふたり)は、
また、美男と美女で、本当に、お似合いのカップルだ」

ビールに酔って、リラックスしているのか、
どちらかといえば無口な、和幸(かずゆき)が、
真帆(まほ)にそんな話をする。

「ありがとうございます。でも、わたしなんて。
清原さまの、お(じょう)さまたちのほうが、
わたしなんかより、
かわいらしいし、きれいだと思いますわ。
松下陽斗(まつしたはると)さんの、
ショパンの名曲の数々は、
情熱的な演奏で、すっかり、わたしも、酔いしれましたわ。
松下陽斗(まつしたはると)さんは、
やっぱり、評判(ひょうばん)どおりの、天才的な人だと思います!」

陽斗(はると)さんも、何かの(えん)で、
うちの、美樹(みき)と、おつきあい、してくれていて、
いつまでも、仲よくしていってくれると、いいんだけど。はっはは」

「だいじょうですよ。お(とう)さま。
美樹さんと、陽斗(はると)さんですもの」

そういって、心の(けが)れが、1つもないような、()んだ、
(ひとみ)で、ほほえむ、市川真帆(いちかわまほ)だった。

和幸(かずゆき)の、右隣(みぎどなり)にいる、
本部・主任の市川真帆(いちかわまほ)は、
(はな)やかな、色合いと(がら)の、浴衣姿であった。

本部・部長の村上隼人(むらかみはやと)も、
市川真帆(いちかわまほ)浴衣(ゆかた)に、
合わせたような、甚平(じんべい)格好(かっこう)だった。

今年の4月で、25歳になった、市川真帆(いちかわまほ)は、
今年の10月で、32歳になる、村上隼人(むらかみはやと)と、
知らず知らずのうちに、
恋仲(こいなか)になってしまっていた。

どちらかが、(あい)告白(こくはく)をしたというものでもなく、
(たが)いに、
仕事のことで、(たの)みごとをすることがあったり、
質問(しつもん)をし()ったり、
簡単(かんたん)な議論(ぎろ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ