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魔法科高校の有能な劣等生
消失
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少年は目を覚ました。
長い時間眠りに着いていた少年は自分が何者なのか解らず混乱し涙を流した。
目から大量の雫を流し少年は泣いていた。

「俺は、、、誰なんだ?」

何も思い出せない?
名前も記憶も自分が何者かさえも少年には解らない。
解るのは自分が人間で先程まで眠っていた事だけ。
それ以外は何も思い出せない。

「誰か俺を教えてくれ」

少年は叫ぶ。
怖い恐い辛い悲しい哀しい解らない。
少年は泣き続けた。
でも、何も思い出せない。

「此処は何処だ?」

周辺は暗くてよく見えない。
だが、今、自分が居る場所が部屋と呼べる場所とは判断出来る。
四角い部屋、有るのはベットと家具が少し。
それ以外は何も無い。
殺風景な部屋だ。

「起きたか・・?」

声?
何処からか声が聞こえる。
耳、いや頭から?

「どうした・・?」


最後の言葉が聞こえない。
雑音、電波の悪いラジオの音が最後の語尾に聞こえる。

「だ、誰だ?」

「誰?
思い出せないのか?」

「お前は誰だ?」

姿は見えない。
声だけ聞こえる。
周りを見渡しても声の主は見当たらない。

「俺は、、、、、、
いや、記憶を失っている状況で言っても無理か」

記憶を失っている?
確かに俺には過去の記憶がない。
だが、声の主は思い出せないのか?と言ってきた。
なら声の主は何かを知っている。
俺の記憶が失われた原因を俺の名前を

「お前は3ヶ月前、とある女の子を助ける為に記憶を自分の全てをサイオンに変換し魔法式に組み込んだ」

女の子を助ける為に?
サイオン?
魔法式?
何を言っているのか理解出来ない。

「ま、そのお陰で女の子は一命を取り止め死なずに済んだが。
代償は大きかったようだな」

「代償?」

「お前、記憶が全部、飛んだんだろ?
ゲームのセーブデータか消えたみたいに」

俺の記憶が全部、飛んだ?
一人の女の子を救う為に自身を使って?

「けど植物状態から復帰するとはお前は運が良いな。
医者の話だとお前は永遠に目を覚まさないとか言ってたが」

「ちょ、ちょっと待て!」

「なんだよ?」

「君は何者なんだ?」

姿が見えない。
声が頭の中から聞こえてくる。
一体、何処から俺に話し掛けているんだ?

「俺は影だよ。
君を助け君を守る友達だ」

「友達?」

「記憶を失っている君に言っても無駄なのかもしれない。
でも、言わせてくれ」

そして声の主は・・・・・・と言った。
俺は何故か涙か溢れ出た。
名も解らない友達の声、覚えのない友人の声、それなのに泣いていた。

「何時か俺がお前を助け出す。
それまで待
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