第三十四話
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落とし穴などの罠を設置してから三日後、反董卓・袁術連合軍は遂にシ水関近くまでやってきた。
「報告しますッ!! 反董卓・袁術連合軍は我がシ水関から約十里離れた場所にいますッ!!」
シ水関手前の陣地で準備をしていたら、放っていた間者が帰ってくるなりそう報告してきた。
「……来たな……」
「前線陣地には俺と真桜、星、クロエ、雪風でいくわ。霞達はシ水関で待機な。後、桜花がキレないように見張っといて」
「分かったわ」
「おい長門ッ!! 何で私を見張るんだッ!!」
「挑発させられて出てきそうやからや」
『そうそう』
「〜〜〜ッ!!」
俺の言葉に皆が頷き、桜花は悔しそうに泣きそうになる。
「……持って帰ってええかな?」
「それはあかんで長門。むしろウチを持って帰ってや」
俺の呟きに霞がツッコミを入れる。
「……そうくると思わんかった……」
俺は思わず顔を押さえる。
「主。迎撃の準備はしなくていいのか?」
星が溜め息を吐きながら言ってきた。
「そうやな。なら、俺達は行くわ」
「まぁすぐそこやけどな」
霞が呟いた。
―――特殊隊陣地―――
「真桜。何時でも撃てるな?」
「任しとき、整備は完璧やで隊長」
俺の言葉に真桜がドヤ顔をする。
「ならええわ。さて、先陣なのは誰か分かるか?」
「え?と、劉と孫の旗ですよ」
雪風が言う。
「てことは劉備と孫策か……」
「主。まさか、孫策は顔見知りだからと言って攻撃はせんとか思っていますかな?」
星が言うてくる。
「阿呆か。いくら顔見知りでも敵は敵だぞ星」
「失礼しました。悩んでいるようでしたら殴って気づかせようとしたので」
「……お前、酔ってるだろ?」
「いくら私でもこの大戦前に酒は飲みませぬ」
星が苦笑しながら言う。
「……だよな」
「長門。劉備と孫策軍から誰か出てきたぞ」
二軍を見ていたクロエが言う。
「ん? ……劉備からは関羽に張飛、孫策から孫策自身か……」
シ水関を目指していた劉備軍と孫策軍はシ水関前に設営されていた陣地に少し疑問を持っていた。
「……あんなところに陣地を構えるより、シ水関に立て篭もった方が良くないか?」
「はわわ。確かにそうでしゅね」
「敵の意図がよく分かりません……」
劉備軍のはわわ&あわわ軍師はそう北郷に言う。
「だよなぁ。まぁ、華雄を出してから考えるか……」
「そうだね御主人様」
北郷の言葉に劉備が同意をした。
「敵将華雄ッ!! 貴様の武は董卓軍一だと聞いていたが、
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