マクロスF
0710話
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は出していないんだが。
「コホン」
再びの咳払い。政府に余計な仕事を回すなという牽制か? いや、けどこれに関しては機密である以上俺が答える事が出来ないのは事実だしな。
「では、次は私が質問をさせて貰います。S.M.Sで運用している機体は先行配備されている最新鋭機VF-25だとの話ですが、その乗り心地はどうでしたか?」
先程の記者とは別の男の質問。VF-25に関して聞いてくるとなると、軍事雑誌とかそっち系の記者か?
チラリ、とお目付役に目を向けるが、咳払いは聞こえてこない。となると詳しい情報は無理だが、多少は答えてもいいって事なんだろう。
まぁ、バジュラと違ってある程度情報が公開されている機体だと考えれば、その程度のサービスは問題ないのか。後は、バジュラから目を逸らすという目的もあるのか?
ともあれ、こちらにしても踏み込んだ場所までは説明出来ないが。
「そうだな。俺が乗った他の機体としてはVF-171があるが、一般的に扱い易いと言われているVF-171と比べても操縦はしやすいと思う。それに関しては一般にも広がっているEX-ギアが理由なんだろうが、ガウォークとバトロイドの時にEX-ギアがこっちの手足の動きを感知して機体に反映してくれるというのは、1度慣れたら中々他の機体には戻れないだろうな」
「それはつまり、操縦自体の難易度が下がっていると思っても?」
「そうだな。ただし1つ注意して欲しいのが、操縦の難易度が下がったからと言っても機体の性能が初心者用だという訳じゃ無い事だ。使いこなせばこれまでに無い程の自由度を発揮してくれるだろう」
「ほう。性能自体もこれまでのVFとは一線を画していると聞いてますが?」
興味深そうに尋ねてくる記者に頷こうとして……どこか白けたような雰囲気は周囲を覆っているのを感じ取る。同時に、シェリルもまたジト目で俺の方へと視線を向けていた。
「あー、済まないが今回はVF-25についての話だけじゃないからこの辺で。えっと、それで?」
そこでようやく会話が本筋に戻ったのに安堵したのだろう。女の記者が手を挙げて質問してくる。
「その、シェリルさんとアクセルさんのやり取りを見てるとこれが初対面だとは思えないのですが。もしかして以前からのお知り合いですか?」
……鋭いな。その辺を匂わせるような言動をしたつもりは無いんだが、女の勘とかそっち系で嗅ぎ取ったのか?
「すいませんが、今回はあたしのプライベートな内容についての質問はお断りしています。カイトスとダルフィムの件に関する事のみでお願いします」
シェリルの言葉に、不満そうにしつつも小さく頭を下げてそれ以上の質問は口にしない女記者。
その様子にほっとしつつも、それ以降も細かな質問がされては答えていく。
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