マクロスF
0710話
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服やらなにやらで……ってのが許可出来る筈がないだろ。言っておくが、バジュラに関して知り得た情報やVF-25の情報、それとお前自身についての情報は絶対に洩らすなよ。何かあったら、機密ですで逃れろ」
難しい顔をしているオズマの言葉に、小さく頷く。
何だかんだで、ジェフリー共々色々と頭を悩ませているんだろうな。特に、俺の事情については絶対に漏らせないと判断するくらいには。
「それと、一応無いとは思うがブリーフィングルーム以外でマスコミの連中を見つけたらこっちに知らせろ。機密区画にあたるから自由に出入りは出来ないと前もって知らせてあるし、了解するといった文書に署名もしているが……何しろ、マスコミだからな。知る権利とやらを盾に、何をしてくるか全く分からん」
「了解」
どうやら、オズマとしてはマスコミはあまり好んではいないらしいな。
いや、それは俺もあまり変わらないが。知る権利云々で偏向された情報を垂れ流しにされたりしたら色々な意味で不味い。
「とにかく、宿舎で着替えてこい。急げよ、銀河の妖精をあまり待たせるとこっちの印象が悪くなるからな」
そんな風にオズマの声を聞きながら送り出され、俺は食堂を出て行くのだった。
「さて、こちらが今回のギャラクシー船団から逃げ延びてきた戦艦2隻を救った殊勲者であるアクセル・アルマー少尉とのことですが」
ブリーフィングルームの中で、俺とシェリルが向かい合っているとマスコミの1人がそう告げてくる。
どうやら普通のインタビューやら会見ではなく、対談という形にするらしい。
思わず目の前で外向け用の綺麗な笑顔を浮かべているシェリルへとジト目を向ける。
それに気が付いたのだろう。シェリルは一瞬だけしてやったりとした笑みを浮かべながらも、すぐにそれを消して口を開く。
「ええ、彼のような勇敢な兵士がいたからこそカイトスやダルフィムのような艦を無事に救助する事が出来ました。特に彼はバジュラの戦艦の攻撃を止めるといった英雄的な行動をしており、そのおかげで助かった人命を思うと感謝に堪えません」
「コホン」
シェリルの言葉を聞いていたキャサリン・グラスが、咳払いをする。
恐らく余計な事を言うなという合図なんだろうな。
「それです。バジュラの戦艦の中に突入したとか。アクセル少尉と言いましたよね。その時の事を詳しく聞かせて貰いたいのですが」
マスコミの中の1人が身を乗り出して問い掛けてくるが、それに首を横に振って応える。
「残念だが、その辺に関しては機密として答えるのを許されていない。どうしても聞きたいようであれば、既に詳しい映像データ等は政府に提出済みなのでそちらに問い合わせて欲しい」
まぁ、提出済みなのは映像データのみで報告書
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