マクロスF
0710話
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唯一ルカだけは小首を傾げていたのだが。
その意見が正解だったというのは、次の瞬間に食堂に入ってきたオズマの言葉が証明する。
「おい、ミハエル、ルカ、アルト。お前達ちょっとどこかに隠れてろ」
本来であれば報告書を書いていて忙しい筈のオズマが、どこか焦ったような表情を浮かべながらそう声を掛けてくる。
にしても、この3人だけ? 俺はいいのか?
「オズマ隊長、一体何が?」
「シェリルだよ、シェリル。ったく、あのお嬢さんは不幸の女神か何かか!? 何だってわざわざS.M.Sに来るんだか。しかもマスコミを引っ張って」
「……はぁ!?」
予想外のオズマの言葉に、素っ頓狂な声を上げるアルト。それはそうだろう。S.M.Sと言えばフロンティア船団でもまだ実戦配備されていないVF-25を試験運用している部隊で、ある意味では機密情報の固まりだ。当然そこに所属しているパイロットに関しても同様であり、特にミハエル達はまだ学生という事もあって特に情報管理には気を使っている。
実際、その機密の面も関係してギリアムは戦死じゃなくて事故死扱いになった一面もある訳で。
「ほら、とにかくキャシーが時間を稼いでいる間に急げ!」
「ったく、しょうがないな。アルト、ルカ、行くぞ!」
「お、おう!」
「はい、分かりました!」
ミハエル達3人が急いで去って行くのを見ながら、俺もまた口を開く。
「で、俺はどうすればいいんだ?」
「出来ればお前も隠しておきたいところだが、全員が全員隠す訳にもいかないしな。それに、バジュラ艦に突入したパイロットを1人も出さない訳にはいかないし」
「……いいのか? それこそ、俺の秘密に関しては知られる訳にはいかないと思うんだが」
「何より、だ。シェリルがお前との面談を希望しているんだよ。さすがにそう言われれば隠す訳にもいかないだろ」
「あー……なるほど」
シェリルにしてみれば、自分が放送で訴えたようにギャラクシー船団から逃げ延びてきた戦艦2隻を救ったのだ。それも、ルカを救出するという理由はあれども、敵艦の中に突入までして。フロンティア政府としてもそういう事情があればシェリルやマスコミからの要望に応えない訳にはいかなかったのだろう。
……なるほど。もしかしてこの前見舞いに来た時に決めたとか何とか言ってたのはこの事だったのか? S.M.Sの他にどこかに行くような案があって、S.M.Sを選んだと。
「と言う訳でだ。シェリルとの対談やらインタビューやらをしないといけないから、しっかりとした格好をしてブリーフィングルームに来い」
「ブリーフィングルーム? このままここでとかじゃないのか?」
「フロンティア船団だけじゃなくて、ギャラクシーネットに流れるんだぞ? S.M.Sの社員として着崩した軍
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