17章 世田谷区たまがわ花火大会 (4)
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
17章 世田谷区たまがわ花火大会 (4)
「やっぱり、履きなれた、靴じゃないと、
歩きにくいわよね」
清原美樹が、となりを歩く、
松下陽斗に、
そういって、ほほえんだ。
「うん、そうだね。ゆっくり歩いてゆこうよ。
時間はまだ、いっぱい、あるんだから」
そういって、松下陽斗は、腕時計を見ると、
4時20分だった。
5時30分からが、
深沢高校の、
和太鼓部とかの、
ステージ・イベント・オープニング・セレモニーだから、
30分前には、花火大会に、到着できる。
浴衣の、みんなが、履いているのは、
ビーチ・サンダルと同じ素材の、
適度なクッションの、
ポリウレタン底の、下駄や、
草履や、雪駄とかである。
東名高速道路の下を、抜け、3分ほど歩いて、
みんなは、コンビニに立ち寄った。
個々に、好みの、
軽食や、お菓子や、飲み物や、ビールとかを買う。
森川純たち、数人が用意する、
7つもの、携帯用の、ポリエステル製の、
クーラー・ボックスに、それらを入れる。
クーラー・ボックスを、「はい、交替!」と、
ふざけ合いながら、
それを肩にかけて、男たちが歩く。
清原美樹と、
松下陽斗の、うしろには、
姉の、清原美咲と、
岩田圭吾が歩いている。
このふたりも、浴衣であった。
岩田圭吾は、美咲の父の、
清原法律事務所に所属する、弁護士だった。
美咲は、1989年生まれの、24歳になったばかり。
圭吾は、1984年生まれで、29歳であった。
圭吾は、美咲の夢の
弁護士になるという、目標を、
いつも、応援して、励まして、
受験勉強のアドバイスをしてきた。
そして、ある日、
美咲は、圭吾から、
こんな言葉を、打ち明けられたのだった。
「ありのままの、君が好きだから・・・」
清原美咲は、
2012年の、去年、6月から始まった、
短答式試験、
10月に行われた、論文式試験
11月に行われた、口述試験
それら、難関の、
予備試験に、ストレートで
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ