16章 地上200mの誕生パーティー (3)
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みなさま、ごゆっくりと、お楽しみください!」
深々と、一礼する、総料理長に、拍手はが、鳴りやまなかった。
パーティーは、地上200mの高層ビルの、
開放感あふれる、大パノラマの空間ということもあって、
ムードも、満点で、
ナポリ・ピッツァも、最高においしく、大いに、盛り上がった。
そして、日も暮れる、7時を過ぎた。
「純ちゃんにも、いよいよ、恋の季節がやってきたのかな?」
そういって、森川純を、ちょっと、からかうのは、生ビールで、
気分もよく、酔っている、川口信也だった。
純のいるテーブルまわりには、男ばかり、いつもの、酒飲み仲間の、
クラッシュ・ビートのメンバーが、自然と集まっている。
「恋の季節か!?・・・かもしれないなあ!?
おれって、どこへ飲みに行っても、女の子のほうから、
近寄ってくるじゃん。あっはっは」
「のろけるな、純」と、信也が純の頭を、拳骨で突いた。
クラッシュビートの全員が、わらった。
「確かに、純はいいよな。モリカワの次男だっていうだけで、
そりゃあ、女の子のほうで、ほっとかないよな」
と、ベース担当の高田翔太。
「しかし、おれに近づいてくる、女の子って、おれよりも、
モリカワの次男っていうとこになんだよなぁ」
「あっはっは。わかっているじゃん!純ちゃん」と信也はわらった。
「まあ、わらわないで、おれの話をきいてくれ、みんな。
けどね、菊山香織ちゃんとは、何か違うんだよ。
こう、なにか、胸というか、ハートにくるものがあるんだ」
「純ちゃん、ごちそうさま。おふたりの、幸せを祈っていますよ!」
と、リード・ギターの岡村明が、ほほえんだ。
「しかし、まあ、男女関係、恋愛は、奥が深いというか、
人間の永遠のテーマ(課題)だよね。
男と女の、いろんな営みがあるから、
子孫も繁栄するんだし、新しい芸術も、生まれるんだろうから」
と、酔っている、信也。
「おお、しん(信)ちゃん、きょうから、マンガ評論家から、
未来人類学者に、転向したのかな?!」と、酔っている、純。
≪つづく≫
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