そこにあった出会い……そして
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ゃん?だから「好きにしろ」」
言葉の途中でセイバーは遮った。その後は黙ったまま。うっとおしそうな表情をして腕を組み、目を閉じた。ここで引いたら負けだ。俺としてもこんな事は言いたくはないが、この女……めんどくさい。一刻も早く仲良くならなくちゃいけないが、とにかく俺の第一目標は。
ーーーセイバーを攻略する。
「初めまして、白羽 優です。よろしく!」
一方その頃、事態は密かに動き出していた。
一階の廊下にて。
ガキン、カン、カンと金属音が廊下内にて鳴り響いていた。その金属音は回を重ねるごとに音は増していき、やがては衝撃となって周りに影響を与えだす。壁を砕き、床を抉っていく。
サーヴァント同士の戦闘。武器をぶつけているだけでどれだけの被害を与えるかはこの状況を見れば分かる。辺りの床には小型のクレーターが空き、物事の悲惨さが伺える。
一旦距離を取る両者。そこには戦闘に対する純粋な喜びを表すセイバーとランサー。
「やるな、ランサー」
片手に剣を構え、セイバーは言う。
「お前もなセイバーよ」
対するランサーもふんと鼻を鳴らし、返事をする。
なぜこのような戦闘に陥ったのかを説明すると、歩いていたマスターが急に謎のサーヴァントによる奇襲を受けたのだ。側にいたサーヴァントも応戦。そして今に至るのだ。
そして、お互い笑みを浮かべると再び両者共にぶつかり合う。かに思えた。
「そこまでだ」
「「!?」」
その時、ランサーとセイバーがぶつかり合う直前、重みを含んだ言葉がその場の空気を変えた。二人は動きを止め、声を出したと思われる者を見た。そこには、言峰神父が目を細めサーヴァント達を見ていた。
「校舎内での戦闘は禁止されているハズだ。これ以上続けると言うならばペナルティを出しざる負えない」
「はっ、そんなルール等守る通りはなかろう!」
が、この言葉をランサーは聞かなかった。ランサーは再び槍を構えるとセイバーに襲いかかる。また繰り広げられる戦闘。
それを見た神父は、そうかと呟く。するとその言葉を皮切りに神父から妙な雰囲気が流れ出した。相手がルールを守らないとなれば実力行使を行うしかない。然るべき制裁だ。神父は両腕に力を込める。相手を確実に行動不能にする為に…。
その時だった。
「お困りですか?言峰神父」
神父の後ろから声が聞こえた。神父は後ろを向かず、フッと笑みを深めた。
「レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ…か。何の用かね。私は今から彼らに然るべき制裁を加えるところなのだが?」
レオで構いませんよ言峰神父、と言うレオ。続けて口を開く。
「いえ、特に用はありませんが、これは一体どういう騒ぎなのですか?」
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