突入、ニブルヘイム
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後
リズベット武具店に集合した一行は、首都アルンを騒がせていたクエストについて話し合いをしていた。
「キリト君、噂のクエストの報酬がエクスキャリバーって本当なの?」
「ああ。どうにも、ニブルヘイムの霜の巨人族からの依頼で、ニブルヘイムにいる獣型邪神を根こそぎ討伐して欲しい、獣型邪神を殲滅したら、一番多く邪神を狩った者に聖剣エクスキャリバーを与えようって話みたいなんだ。」
ふむ?クラディールは、唐突なクエストに少しきな臭さを感じた。別にALOサーバーにエクスキャリバーに関する苦情が殺到したわけではない。難易度を上げすぎたための救済措置、というわけではないだろう。だったらなぜ?話は最初に戻ってしまった。
とはいえ、クラディール達のやることは変わらない。トンキーに乗ってニブルヘイムの大穴の一番上にある逆ピラミッドの城に乗り込み、霜の巨人族を退けて聖剣をゲットする。そのための人員はもう揃っていた。
「細かい事は良いじゃねぇか!俺らはあの城に乗り込んでエクスキャリバーをゲットするんだろ?なら、ニブルヘイムでクエストをやってる奴らに先越され無いように早く行こうぜ!」
クラインの言葉に頷くと、全員トンキーの背中に乗った。トンキーが羽を広げ、逆ピラミッド目指し飛翔する。逆ピラミッドが見えてきた頃、クラディールの目の前、トンキーの背中の中央に女性の幻影が現れた。
女性の名前はウルズと言うらしい。彼女の言葉を要約すると、クエストに参加しているプレイヤーはニブルヘイムの王スリュムに騙されていて、もしクエストが成功してもスリュムは偽物の剣を渡すつもりでいる。さらに獣型邪神が全滅するとニブルヘイムが地上に浮上して、アルヴヘイムが崩壊してしまう。そのため、楔として打ち込まれているエクスキャリバーを抜き取って欲しい、抜き取ってたエクスキャリバーはお譲りしよう。とのことだった。ウルズの幻影が消え去ってしまうと、クラディール達は沈黙した。
最初に口を開いたのはリーファだった。
「ええっと……お兄ちゃん、あたし達、とんでもないイベントに参加しちゃってない?」
途中退場はトンキーの背中にいるため不可能である。(いや、自らの竜に乗っているシュピーゲルとシノンは可能か)
ついに城に到達したクラディール達。それぞれがメニューを開き、武具を装備する。代表してキリトとクラディールが、重い鉄扉を押し開けた。
廊下では、横四列に並んでのフォーメーションを展開した。最前列の中央に壁役として防御能力が高いクラディール、クライン、そして攻撃役として両サイドにキリトとレコンが配置された。二列目は補助役兼遊撃役としてリズベット、リーファ、アスナ、リューナ。最後列には両サイドに遠距離攻撃が可能なシノンとリリーナ、中央には背後からの奇襲に備えて最高の防御力
[8]前話 前書き [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ