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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第4章 俺の幼馴染とテロ屋さんが修羅場すぎる!
第60話 皆のお仕事
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…………毎回そう言っては一本も取れず終わっちまうけど……今日こそは!
「悪魔の仕事を見学したい?」
そう言って疑問の声を上げる部長。そしてそんなお願いをしたのが
「ああ、ぜひとも頼む」
「よろしくお願いします」
ゼノヴィアとイリナだ。
剣道部の部活が終わったあと、俺達は揃ってオカ研の部室に移動し交代でシャワーを浴び、最後の俺がシャワーから上がるとそんな会話が部室で繰り広げられていた。
「理由を聞いてもいいかしら?」
「私達はこれまで教会の命で悪魔と戦ってきたわけだが……」
「よくよく考えてみると私達、悪魔がどんな仕事をしているのか………………つまり人間と交わされる契約がどういったものかよく知らないの」
「え、教会の方でそういったことって教えられないのか?
悪魔祓い
(
エクソシスト
)
としての教育課程とか一応あるんだろ?」
疑問の声を上げる俺にイリナが答えてくれた。
「うん、一応教わるわ。でも『悪魔は人間と契約し、人間を堕落させ、魂を奪う』としか教わってないの」
それを聞いた俺は、っていうかそれを聞いてた皆はなんとも微妙な顔をした。だってさ、部長の話を聞く限り最近では魂を奪うような契約なんてほぼありえないって言ってたぜ? もし魂が必要な契約なんかもその事説明すると相手側も断るしさ。っていうか
「なんかもうずいぶんと雑な説明だな。具体例とかそういったものは何も教わってないのか?」
「……うん、特には」
「あぁ、我ながらなんでそんな雑な説明で納得してたんだ、当時の私は?」
頭を抑えため息を吐くゼノヴィア。 ……でもその理由は明らかだ。俺たちと会って、いや、火織の説教聞いて自分で考えるようになったからだろうさ。
「つまり、本当はどういった契約を交わしているのか、そういうことを直接見て知りたい、ということでいいのかしら?」
「あぁ、実際に見た君たちと我々の知識の中の悪魔像はずいぶんと違うように思えてならないのでね」
「そういうわけでお願いしたんだけど……ダメかな?」
「そうね……まぁこの機会に私たちのことをもっとよく知ってもらえるでしょうし、許可しましょう。しっかり勉強していらっしゃい」
「本当か!?」
「ありがとう! あぁ主よ! 心優しき悪魔たちに出会えたこと、感謝致します!」
あだっ!? ず、頭痛が! 悪魔に出会えたことを神に感謝するなよ! っていうか普通に神様怒るだろ!? と、それより……
「あの部長」
「あら、どうしたのイッセー?」
俺は軽く頭を抑え頭痛に耐える部長に話しかけた。
「えっと、俺も一緒に見学に行ってもいいですか?」
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