暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第4章 俺の幼馴染とテロ屋さんが修羅場すぎる!
第60話 皆のお仕事
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()ぇ〜んっ!!」

「踏み込みが足りない!」

「はい!」

 皆さんこんにちは、兵藤一誠です。今日は放課後の部活、剣道場からお送りします。うん、今回で60話になるけど、剣道部の様子を描写するのって初めてじゃねぇか? ……って俺は誰に向けて説明してるんだか。60話ってなんだよ?

 まぁとにかく今日も今日とて俺は剣道部にて練習に励んでいた。まぁ今は順番待ちの途中だけど。

「よし次! 巡!」

「はい!」

 そうこうしてるうちに、稽古をしていたうちの1人、うちのクラスの村山が下がり、次に巡が前に出て火織に対峙した。うん、実はうちの部活では稽古の際、火織に挑んではアドバイスを貰うという練習方法を採用していた。このような練習方法になったのも火織が入部初日、当時一番強かった当時の部長に完勝してしまったことに端を発していたりするんだよな。それ以来、うちの剣道部では大きく2班に別れて練習をするようになった。1つは部長率いる基礎の練習を繰り返す、部員同士で練習試合をするなどの一般的な剣道部と同じ内容をする班、そしてもう一つが火織によるシゴキが行われる班だ。

 部活でシゴキなんて行ったら、特にうちのように元女子校で、スポーツがそこまで盛んでもない学校で行ったら部員は反発するだろうし、親御さんからも苦情が出て教員側から圧力がかかったりするだろうけど、うちでは自主参加性にすることでそういった問題を回避していた。まぁ本気で強くなって大会で成績残したい奴は辛くてもこっちに自分から入ってくるんだけどな。

 それにこれは不純な、つまり火織とお近付きになりたくて入部してくる連中をふるい落とすためでもあるんだ。現に俺達が入部してすぐ、そして2年に進級してすぐの4月は入部してくる男子がものすごい多かった。まぁ大抵はもうやめちまったけどな。不純な理由で続けられるほど、火織のシゴキは甘くないんだよ。……ただ男子はすぐにやめちまったんだけど、女子は意外と粘るんだよな。実際火織の追っかけの女子がまだ数人残ってるし、現レギュラーの1人もその元追っかけだ。火織にシゴカれているうちに本当に剣道も好きになったらしいんだけど。……でも休憩時間中にお姉様と言って火織に擦り寄って行くのはどうにかならんのかね、あいつ? あと俺に毎回敵意の視線ぶつけてくるのもさ。

 まぁそんな訳で俺は1年の頃から火織にシゴカれ続け、今年からレギュラーには入れたわけだ。……でも最近、そのレギュラーの座も少し危うくなってきた。なぜなら……

「次! 木場!」

「はい!」

 そう、木場……いや、祐斗が入部してきたんだよ。俺たち同様掛け持ちという形でな。強くなりたいってのはもちろんだけど、火織ともっとお近付きになるためってのは本人から入部初日に聞いた。…
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