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雲は遠くて
14章 美樹と詩織のテネシー・ワルツ (4)
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ョーンズと、ボニー・レイットのような、
テネシー・ワルツを、
わたし、やってみたかったんです」

わらいがおさまると、大沢詩織がいった。

その動画は、ノラ・ジョーンズと、ロック・ギタリスト、
シンガーの、ボニー・レイットとで、
テネシー・ワルツを歌った、コラボ(共演)であった。

「あの動画ね。わたしも、お気に入りに入れている」
と、菊山香織(きくやまかおり)

「ノラ・ジョーンズって、テネシー・ワルツを聴きながら、
育ったって、NHKのSONGS(ソングス)で、語ってた」
と、平沢奈美。

「それじゃあ、大沢詩織さんの、バンド加入の、
お祝いということで、みんなで、テネシー・ワルツを、
演奏(えんそう)したりして、楽しむことにしましょう!」

と、美樹がいうと、みんなは、
賛成(さんせい)!」とかいって、笑顔になった。

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テネシー・ワルツ ( Tennessee Waltz )

テネシー・ワルツを、きいて、恋人と(おど)っていたら、
むかしの、女友達に、偶然(ぐうぜん)に、会った。

その友だちを、わたしの恋人に紹介したら、
その二人は、(おど)りはじめたの。

そのうち、友だちは、恋人を、私から、(うば)っていった・・・。

そんな、あの夜と、そんなテネシー・ワルツが、忘れられない。

本当に、大切なひとを、(うしな)ってしまった・・・。

大好きな、恋人を失った夜、聴こえていたのは、
美しい、テネシー・ワルツだった・・・。

≪つづく≫ 
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