10章 信也の新(あら)たな恋人 (4)
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織ちゃんって、やさしくって、
とてもいい子だね。おれも、今度こそは、詩織ちゃんと、
うまくやっていけそうな気がしてくるよ。
詩織ちゃんがいうように、不器用な人ほど、真面目に
努力もするしね。だから、不器用って、欠点ではなくて、
長所だと、考えたほうがいいのかもしれないよね。
不器用なおかげで、わりと、ひとつのことに、粘り強いし、
執着するし、失敗や努力型は成功のもとってね。
ね、岡ちゃん」
「そうですよ、川口さん。ロッカーの斉藤和義が、
やっぱり、野球が好きでも、あまりうまくならないから、
ミュージシャンになれたとか、テレビで語ってましたよ。
ミュージシャンって、スポーツ音痴
が多いんじゃないかって、いってました、たしか・・・。
いまも、仕事の合間に、好きな野球はやっているらしいっすけど。
そんなところ、あの人も、不器用なのかもしれないし、
川口さんと、おれとに、似てるかもしれませんよね。」
「おれたちも、斉藤和義みたいに成功する夢を
あきらめちゃいけないよな。
そうかあ、おれも、岡ちゃんも、高校のとき、
バスケットが、大好きで、夢中だったけど、
へたっぴだったって、ところ、斉藤和義さんにも、
どこか似ているのかもなあ。スポーツ音痴かあ、
痛いところ、つかれるって感じだよな、岡ちゃん」
「はい」
川口と岡がわらった。
「川口さんと岡くん、バスケットに熱中してたんですか!
それも、すてきです」
そういうと、詩織は、川口に惚れなおしたようであった。
フレンチ・カフェ・レストランでの、誕生パーティのあと、
3人は、歩いて5分くらいの、ライブ・レストラン・ビートへ向かった。
今夜の公演の、女性・ポップス・シンガーの、
白石愛美と、
ピアニストの松下陽斗との、
コラボ(共演)は、チケット(入場券)も、
ソールドアウト(完売)という感じであった。
6時半の開演前、すでに、1階フロア、2階フロア、
あわせて、280席は、ほぼ満席、人だらけであった。
川口たち3人は、ステージ近くの席を予約できた。
クラッシュ・ビートの仲間の3人、
森川純、高田翔太、
岡林明、も会場に来ていた。
川口に、うまくやれよ!とでもいった、エールを送る。
≪つづく≫
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