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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第55話 再び訪れる絶望
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っしゃいませ〜」

店員に迎えられ、手を繋いだまま、俺は携帯ゲームソフトがあるエリアへと足を運んだ。

「何か欲しいソフトがあるの?」
「ああ、ちょっと気になる奴でさ。だけどどこを回っても無くてさ………」
「ふ〜ん………」

あまり興味が無さそうに辺りを見渡す。………と言うより初めて見る光景に驚いている様にも見えた。

「さて………おっ!!」
「あったの?」
「ああ!!見てくれ!!魔法少女リリカルなのはA´sポータブル!!」

そう言って自慢げに見せたら、エリスは固まった。

「ま、魔法少女………?孝介、そういう系に興味あったんだ………」
「そういう系?まあどう言うゲームかは俺も良く分からないんだけど………何故かどうしても気になってな………」
「何か特別な理由が………?」
「まあ歩きながら話すよ。取り敢えず会計するからちょっと待っててくれ」

そう言って俺はレジへと向かった………
















「何それ?」
「ですよね………」

話ながら店に付き、席に座ったエリスの第一声だ。
確かに普通に考えたら『だから何?』って思う話だと思う。だけど俺はそれだけじゃ片付けられない何かがあると思った。

「それで、ソフトを実際に買って何か思い出した?」
「う〜ん………」

ソフトを手に取り、パッケージの絵を見てみる。男の子や女の子が何やら可愛らしい服を来てポーズを決めている。

「全然………」

だけど何か重要な事を忘れている様な感覚を強く感じていた。本当に大切な何かを………














『『『レイ………』』』












「!!!」
「えっ!?どうしたの!?」

誰かに呼ばれた様な感覚を感じ、思わず立ち上がってしまった。

「あっ、いや誰かに呼ばれた様な気がして………」

勢いよく立ち上がったので、周りのお客さんも何事かと俺を見ていた。
俺は謝りながら座り、ソフトを再び見てみる。

「大丈夫………?」
「大丈夫だ、後は実際にやってみるよ。そうすれば何か思い出すかもしれないし………」

そう言うと心配していたエリスの顔が一気に曇り始めた。

「どうしたんだよエリス、そんなに暗い顔して………」
「孝介………ごめんね………」
「?いきなり何だよ………」
「疲れているんだよね………私の為に時間使ってさ………バイトだって時間を変えて私の為に多くの時間を使ってくれた………」
「何言ってるんだよ………」

いきなりそんな話をされ、訳が分からない。もしかしたらゲームの話題で機嫌を損ねてしまったのかもしれない。

「俺が余計な事まで話しちゃった
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