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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第55話 再び訪れる絶望
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そして私自身、今の関係以上になりたいと思って、思い切って父に相談した。
最初こそ複雑な顔で私の話を聞いていた父だったけど暫くして諦めた様な顔をした後、私にあの優待券をくれたのだ。
『本当はエリスと一緒に食事しようかと思ったんだが………エリスの為になるんだったら俺も満足だ』
と言ってくれた父に思わず抱き付いてしまったのは孝介には内緒だ。流石にいい歳してって笑われそう………
「後はどう切り出すかだけど………」
もう言葉は考えてきた。練習も何度もした。後は本番で言うだけ………
「ううっ〜!!」
思わず頭をかかえて唸ってしまい、注目を集めてしまった。
「………オホン」
わざとらしい咳払いをした後、その場を離れる為に私は孝介の方へと駆け出した。自分の教室へ向かわず孝介の方へと向かったのは恥ずかしさのあまりその場から直ぐになられたかったため、行先を考えなかった事が原因だと思う。
そして私はみてしまった。
「あっ………」
孝介の使っていたロッカーに大量の脅迫の手紙とその他の嫌がらせで孝介が困った顔をしていたのを………
「………エリス?」
「えっ、何!?」
学校を終え、早速そのイタリアンレストランへと向かう途中だった。
「何かあったのか?」
「えっ、何で!?」
「何でって何か考え込んでるから………」
「な、何でもないわよ………」
そう言いながらも再び、考え込んでしまうエリス。
(う〜ん、どうしたんだエリスは?)
緊張しながら1日過ごしていた俺だが、エリスの様子を見て、その緊張も吹き飛んでしまった。
こんな表情をしたのはストーカーに気が付いて俺に相談した時以来だった。
(俺がエリスに張り付いてから俺の方に嫌がらせが集中していたから明るくなってた筈だけど………)
今日何かあったのだろうか?
「エリス、ストーカーの件で何かあったのか?」
「えっ!?何も無いよ………私は…………」
「そうか………?」
何も無いよと言った後、ボソボソと何か話していた様な気がしたがこれ以上は話したくない様なので追及するのはやめた。それでもやはり俯いたまま、考えている。
(どうしたものか………)
そんな事を見ながら辺りを見渡すとふとゲームショップがあるのに気が付いた。
「あっ!エリス、ディナーに行く前にあそこ寄っていいか?」
「えっ?あそこって………ゲームショップ?」
「ああ、行こうぜ!!」
俺はエリスの手を引いて、ゲームショップへと入って行った…………
「いら
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