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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第55話 再び訪れる絶望
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「ええよ。私達にも目的がある事やし………」
『?』

そんな会話をし、通信を終えたはやては自分のディスクの上にあった資料を手に取った。

「私なりに一番可能性のある現実的なプラン。………あのバカ頼りの作戦やけど、実際他に良い案が浮かばへんのも確かや………」

その資料の中には作戦内容として大悟の扱う聖王器、ジルディスによる限界までチャージした魔力刃で沈めるプラン。ゆりかごに突入し、内から破壊するにも内部構造がほぼ不明の状態ではいくら高ランクの魔導師でも上手く行くとは思っていなかった。そう考えた結果の保険が、大悟の聖王器の力を使ったゆりかごの撃沈というプランだった。

「せやけど文字通り限界まで魔力をチャージするから本人の負担もかなりのもんやしどうなるかも分からへん」

大悟の魔力はSSSオーバー。その魔力の全てを使っての攻撃はどれ程の使用者の負担になるか分からない。

「大悟君もジルディスの機動実験じゃ8割ほどで維持するのに危険になって中止になったらしいしなぁ………」

それから一度も大悟はジルディスを使っての機動実験をしていない。
なのでぶっつけ本番で行わなければならないのだ。

「もし集束に失敗すればSSSオーバーの魔力が周りに被害を及ぼす………もしもの時の為の加奈ちゃんなんやろうけど………2人には酷な作戦や。せやけどこれしか保険として最後まで一番成功する作戦なんや………」

俯きながらため息を吐くはやて。

「情けないわ………私………」

その後もはやては1人、悶々と過ごすのだった………




























「ドクター、ゆりかごの最終調整終了しました。防衛システム及び、前もって準備していたブラックサレナ部隊、ガジェット部隊どちらも直ぐにでも稼働可能です」
「お疲れイクト。後は休んでいてくれ………」
「はい………」

クレインにそう言われてもイクトはその場から動かなかった。

「どうしたんだい?まだ何か…………?」
「………ドクターは他の妹達は稼働させないんですか?」
「ああ、残りの5体の戦闘機人達かい?彼女達なら既に機動させているよ」
「えっ!?では何処に………?」
「彼女達はバリアアーマーを装備して戦場に出てもらう。流石に量産アンドロイドのブラックサレナだけでは機動六課の魔導師達相手では難しいだろう」
「!?それでは妹達は彼女達の足止めとして………!!」
「何を不満そうにしているんだい?どちらにしてもゆりかごのエンジェルソングが起動すればどの道世界は崩壊する。出し惜しみも温存する必要も無いだろう」
「そうですが………」

納得いかない様子のイクトの様子にクレインは困った顔で頭をかい
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