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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第55話 再び訪れる絶望
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……分かりません、無限書庫の資料にはその言葉の文献は見つかりませんでした………」
そんなユーノの言葉に怪訝そうな顔をする重役達。
「一体何処から出た情報だ?」
「その情報に信憑性はあるのか?」
「はい、その情報はかつてその時代にあったユニゾンデバイスによって得た情報です。そのユニゾンデバイスはかつて人の身でデバイスに改造された言わば人造デバイスと呼ばれる子です」
「それは本当なのか?」
「はい。………ですが彼の国は滅ぶ寸前で彼を封印しました。その際に彼の父親がその言葉を言ったらしいのです」
「それだけの事、気にする必要は無いだろう」
「そうだな、どちらにしてもゆりかごをどうにかすればそのエンジェルソングも機能しないだろうしな。その前にゆりかごを止めれば問題無い」
と言った後、再びゆりかごに関して議論し始めた。
(なるほど、エローシュ君の言う通りとなったな………やっぱりエンジェルソングを警戒するほどの余裕は無いみたいだ。だけどエローシュ君はエンジェルソングこそ一番警戒しなくちゃいけないと言っていた。やはり最後の綱は彼等に託す事になるかもしれないな………)
そんな事を話を聞きながら考えていたユーノ。
しかし同じような事を考えていたのはユーノだけでは無かった。
(ゆりかごを破壊するにはやはり外からよりも中から挑むしか………そしてそれをやれる部隊は今は………)
ヴェリエもそんな事を考えながら話を聞いていた。
ふと2人が目が合い、互いに相手の顔を見合う。
「………元帥、どうしましょうか?」
平行線に続く議論をどうするか後ろで聞いていた局員が耳打ちしてきた。
「………よし」
意を決したヴェリエは自分の考えを話してみる事にした………
「機動六課でゆりかごを攻略………」
『ああ、外からの攻撃よりも中から崩そうと考えたわけだ。そしてその役を高魔力魔導師が一番多く、被害の少なかった機動六課に話が来たと言う事だ』
クロノの通信を聞きながらはやては小さく唸った。
「………他の魔導師はどうするんや?」
『機動六課の突入を支援するように多面展開で君等を援護するようだが、ハッキリ言ってあまり期待できないだろうな』
「せやな………」
『済まない、また酷な役回りになる事になって………』
「まあそれでも頼もしい助っ人がおるんやけど」
『助っ人?誰の事だ?』
「悪いんやけどそれは秘密や。クロノ君にも教えられへん」
『………大丈夫なのか?』
はやての言葉に少々不満気な態度で答えるクロノ。
「大丈夫や。恐らく今一番頼りになる人物や」
『………まあいい、また大変な役回りだと思うが、任せる事になると思う』
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