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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第8話 「小鴉丸からの招待状?」
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るよな。気の弱いフェイトじゃ正気を取り戻すのは難しいだろうし、俺がやると変な方向に拗れる可能性がある。こういうときあの人がいてくれたら助かるのだが。
 そう思った直後、普段よりも格段に低い声でプレシアさんを呼ぶ声がした。その声の主は彼女の首根っこを掴むとこの場を去り始める。

「まったく……娘のことになるとこれだから」
「ちょっと待って! 待ってちょうだいリンディ。アリシアがいないの。本当に一大事なのよ!」
「それなら心配ないわよ。フェイトさん、そこに置いてある手紙を見てちょうだい。居場所が分かるわ」
「あ、はい」
「ふぇいとぉ〜、お姉ちゃんのことよろしくね〜」
「ほら、事務処理とか溜まってるんだからさっさと歩く!」

 リンディさん……本当に苦労してるな。
 慣れのある俺はそのように思うが、他のメンツはというと呆気に取られてしまっている。プレシアさんの娘であるフェイトは、恥ずかしそうに顔を赤くしているが。
 気を取り直した俺達は、とりあえず置かれている手紙を見ることにした。内容はというと

『いとしの王サマと剣士さんへ。T&Hの看板娘、八神堂が頂戴しました。by小鴉丸』

 といったものだった。
 八神堂の主の絵と「返してほしいなら遊びに来てね」というセリフも書いてあるのだが、アリシアが危ない目に遭っていないと分かったので遊びに行かなくても問題はないだろう。
 でも遊びに行かなかった場合、あとで確実に文句を言われるだろうな……って考えてないで耳を塞いでおかないと。

「……あのうつけぇぇぇぇぇぇっ!」



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