暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第8話 「小鴉丸からの招待状?」
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会話からすると、俺の感覚は正常のようだ。
 乱入の一件の後はあの子達のことはフェイトに任せて店の手伝いをしてたけど、その間に今みたいな感じになってたんだな。今はまだからかわれるくらいで済むだろうけど、大きくなってからもあれじゃあ周囲にだって本気で誤解する人が出てくるだろうな。
 アリサ、さっきからかわれたからかイイ顔してるな。まあフェイトもああ見えて良い反応するし、高町については言うまでもない。……にしても、何でレヴィはアリサに乗っかってるんだ?

「五人一組ってことは、あとふた〜り足りないんでしょ? あたしたちは誘ってくれないのかしら?」
「誘ってくんないの〜?」
「そっ……そんなことないよ! 2人にもお願いしようってアリシアと話して……って、レヴィはもう別のチームに入ってるでしょ!」

 慌てふためいてるときのフェイトは元気だな。普段からあれくらい元気なら周囲から人間関係やらで心配されることも少ないだろうに。まあ個人的にはアリシアほど元気なのは困るので今のフェイトのままでいいのだが……。
 ふと思ったが、アリシアはいったいどこに行ったのだろうか。先ほどから妙に静かだとは思っていたが、周囲を見渡しても彼女の姿はない。

「なあディアーチェ」
「――っ!? きゅ、急に話しかけるでない!」
「……悪かった」
「いや、別に怒ってはおらん……それで用件は何だ?」
「あぁ、アリシア見てないかって思ってさ」
「ちびひよこか……そういえば先ほどから見かけんな」

 ディアーチェが見ていないなら一緒にいた月村も見ていないだろう。ふたりだけの世界に入っていた高町とフェイトは当然見ていないだろうし、やきもちを焼いていたアリサや食事に夢中だったレヴィも見ていないはずだ。
 いつもは必要もないのにそのへんをウロチョロしているのに、こういうときに限っていないと不安になってしまう。何かしらの問題に巻き込まれた可能性は低いだろうが可能性はゼロではないのだから。

「フェイトぉ、アリシア……アリシアがいないの。店内カメラのどこを……どこを見てもアリシアがいないのよ」

 突然現れたプレシアさんに一番驚いたのは、彼女に抱きつかれたフェイトだろう。

「もしかしたら誘拐なんじゃないかって……いいえそうだわ。こんな急に消えるなんて」
「そ、そんなまさか……」
「アリシアの可愛さだもの……充分にありえるわ。あっ、もちろんフェイトも可愛いわ。母さんなら両方お持ち帰りだけど。でもアリシアの方がコンパクトだし……」

 娘の姿が見えなくて不安なのは理解できるのだが、店内カメラでずっと娘の動向を見ているような発言や自分ならふたりとも連れ帰るという発言からして危ない人だと言わざるを得ない。
 ――何かブツブツ呟き始めたし、本格的にやばくなってきて
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