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『自分:第1章』
『やりがい/不満』
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出来る仕事を探しては聞いて見て学んで、任されることも増えてやりがいもでてきた。
此がスーパーに並ぶんやな思たら楽しくなった。
調理の仕事してた時みたいな感じ。


仕事...
夢は在った。
確かに胸に抱いた。
アパレル...
デザインの方。
でも、夢は夢...
ショップ店員のバイトにすらなれん。


仕事帰り、スーパーの本店に向かう。
自分がしたモノが陳列してある。
不思議。
前も体感したけど、やっぱり不思議。
目に見えて解るモノは良いなぁ。

帰りが少し遅くなった。
寮母さんに御飯を急かされる。
寮母さんは2人。
交代制。
1人は超優しくて、時に超厳しくて、しっかり心から向き合ってくれる人やから超大好き。
もう1人は嫌い。
イヤミばっかりやしブツブツ独り言で文句ばっかり。
そのくせ『なんなん、ハッキリ言えや』言うても言わん。
ごっつい好かん。


この日は、大好きな寮母さんだった。
御飯を食べながら話を聞いて貰った。

お母さんみたいな先輩も居た。
入居者やけど。
口うるさくて最初はうっとい思てたけど、だんだん、愛在る厳しさと解ってきて懐いた。
恵チャンも、お母さんお母さんって懐いてる。
理想の母親像かもしれん。



大好きな寮母さんと、大好きなお母さん。
2人に話を聞いて貰えて嬉かった。
2人は『良かったねぇ!』って喜んで笑ってた。
零那はそれが更に凄く嬉しくて...嬉し過ぎて困った。


休日。
寮生活。
仕事始める前は殆ど職探しで居らんかった。
それか引きこもってた。
皆が何してるんかも知らんかった。


児相と女相は同じ建物。
女相が使う部屋は、卓球や裁縫が出来る。

一応、此処でも担当職員は居る。
生理的に受け入れんかった。
話をする時間、聞かれたことに答えることは無かった。
ムカつくし。
嫌いなもんは嫌いやし。
必要なことは、寮に一番良く来るサバサバした人。
その人に話してた。
本音を話す相手は昔から自分で選ぶ。
話したくない人とは意地でも話さん。
ワガママ。

此処にいる今の時間、皆は担当との面談がある。
零那は行かん。
呼ばれても行かん。

デニムの布を適当に切って刺繍して縫ってボタン付けたりしてたら、いつの間にか小銭入れ出来た。
線引いたり計算したりが嫌いやから適当に成り行きで何かが出来上がる。


あとは寮周りの除草作業、掃除、普段出来ん所をする。
1日中、寮で過ごすのは初めて。
妙に落ち着いた気分なんが不思議。



仕事も真面目に行って寮でもチャントやってたつもり。

児相の建物行った時、揉めた。

私物の通帳、カード、携帯を金庫に取られてる。

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