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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos31-E砕け得ぬ闇の使徒〜Friends〜
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れてしまう。それだけは防がなければ。ならどうする。決まっている。この俺が直接、奴を倒せばいい。たったそれだけだ。
「火天之王!!」
人数分の爆発が起きる。真っ赤な炎と黒煙が視界を潰す。今なら誰の目にも留まらずテスタメントを討つことが出来るはずだ。黒煙が晴れる前に、
魔力炉
(
システム
)
の稼働率を上げ、魔力に神秘を付加。威力が一段、二段と下がる魔法ではなく魔術を発動する。これなら魔法の存在であるテスタメントを一撃で倒せる。
両拳に魔力を付加し、テスタメントの魔力を感じ取った居場所へと突進。黒煙の中を突っ切り、テスタメントと対峙したんだが・・・「お前は・・・」奴の様を見て、両拳に纏わせていた魔力を霧散させる。
「・・・私が・・・偽者・・・とは言え、誰・・かの・・・意思に、乗っ取られるなど・・・ごめんだ・・・」
テスタメントは“第四聖典”で自分の腹を貫いて自傷していた。あそこまでダメージを負えば、これまで相手してきた残滓と同様に消滅するだろう。蹲っていたテスタメントが顔を上げ、「あとは・・任せる・・・。未来の・・・本物の私・・・」そう言って微笑んだ。
「「テスタメントちゃん・・・!?」」
「ちょっ、あんた、何やってんのよ!?」
黒煙が晴れ、テスタメントの様子を視認したことでなのはとすずかが顔を青くし、アリサは叱責。
「「テスタメント・・・!?」」
フェイトとアリシアもまた顔を青くして呆けていた。体から力が抜けたのかへたり込みそうになったのをアルフが抱き止めた。はやてはリインフォースの手で目を隠されていて見えていない。シグナム達は真っ直ぐテスタメントと側に居る俺を見詰めていた。シャルは悲しげにテスタメントを見、クロノはちょっと判らないな。
「はは・・・、やっぱり、自分で・・・決着を、つけるよ・・・」
テスタメントが薄ら笑う。“第四聖典”の消滅と同時、消滅の前兆であるノイズが全身に奔り出した。それを見たなのは達が「テスタメントちゃん!」「テスタメント!」奴の側へ駆け寄って行く。フェイトとアリシアもなのは達に続いて駆け寄る。
「テスタメントちゃん、ど、どうしよう・・・!」
「すずか、治癒魔法よ!」
「え、あ、うん!」
なのは達は少々混乱しているようだ。テスタメントは残滓だ。人間じゃない、ただの思念体。だがテスタメントへの思いが強すぎて頭からすっ飛んでいる。そのことを伝えるべく「なぁ」と歩み寄ろうとしたら、「馬鹿ね・・・」テスタメントが泣き崩れているなのは達に微笑んだ。
「・・・これで・・・いい・・・」
「・・・っ、テスタメント! お礼をずっと言いたかったんだ! 私を、アリシアを、母さんを、虚数空間から助け出してくれてありがとう!」
「わ、わたしも、ありがとう! テ
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