暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos31-E砕け得ぬ闇の使徒〜Friends〜
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た所為か行動に移るのが遅すぎた。避けきれない。
なのは達が、そして俺もフェイトを助けるべく動く。そんな俺たちの誰よりも早く動き、「っ!?」フェイトを助けたのは・・・「アリシア・・・!?」だった。アリシアは振り下ろされた“第四聖典”の軌道上に居るフェイトを突き飛ばした。その代わり自分が直撃を受ける軌道上に残ることになってしまった。

「ラウンドシールド!」「パンツァーシルト!」

アリシアと“第四聖典”との間になのはとシャルのシールドが張られ、テスタメントの一撃を完璧に防いだ。フェイトは突き飛ばされたことで体勢を崩していたが立て直し、すぐさまアリシアを抱きしめその場から離脱した。

「無理しないで、アリシア!」

「だ、だって・・・フェイトが危なかったから・・・」

フェイトとアリシアは一時離脱。その間にも暴走寸前のテスタメントとなのは達が戦いを繰り広げる。なのはのシューターを火炎弾で迎撃し、アリサの火炎斬撃を火炎打撃で相殺し、すずかのバインドを体に纏った炎で焼滅し、シャルの“キルシュブリューテ”と打ち合う。
しかしテスタメントが徐々に押され始めていく。“闇の書”の闇に意識を乗っ取られまいと踏ん張り、その中でPT事件よりさらに強くなったなのは達を複数相手しているんだ。押されるのは当然だろう。そしてついに・・・

「テスタメント・・・!」

――ハーケンセイバー――

復帰したフェイトの放った魔力刃がテスタメントの“第四聖典”を弾き飛ばし、次いでシャルの繰り出した右切り上げによる「光牙月閃刃!」魔力付加斬撃がテスタメントに直撃。テスタメントは吹っ飛ばされ川に突っ込んで沈んだ。

(姿がステアで、中身が俺だと思うと・・・、なんかボコボコにされていて物悲しくなってきた・・・)

川に沈んだテスタメントを見詰めている中、川が大爆発を起こし、川水が一瞬に蒸発した。水煙の奥、テスタメントから放たれて来るのは今まで以上にどす黒い、禍々しい狂気に満ちた魔力。これは「ナハトヴァール・アウグスタの・・・!」俺たちは一斉に身構える。

「自己の願望成就。その道程は他者の蹴落とし也。落とされし者等が築くは無残無念の敗衄(はいじく)の山。其の頂きに立つは望みを成し得た勝利の王。王は叶えし願いの頂で大いに笑う」

水煙の奥よりテスタメントの声――詠唱が聞こえてきた。これは任意の空間を爆破させる魔術、「火天之王・・・!」だ。俺はすぐさまこの場に居る全員の体をピッチリと包むように対魔法においては絶対の防御力を有する(その反面、魔力消費が大きいが)「パンツァーガイスト・ver.テレズマ」を発動して、至近の空間を爆破されても問題ないようにする。
まずい。このままではいつか俺の魔術すら使いかねない。それでは俺とテスタメントが同一人物だと気付か
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