暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos31-E砕け得ぬ闇の使徒〜Friends〜
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「みんなー!」はやての声が空から聞こえてきた。リインフォースにお姫様抱っこされたはやて、ルシル、シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ、八神家勢揃いがようやく合流。はやて達と目で労い合っていると、「彼女たちが、件の闇の書の・・・?」テスタメントにそう訊かれた私たちは頷き返した。
「あの、さっきは助けてくれたありがとう。夜天の魔導書の最後の主、八神はやてです」
はやての自己紹介を皮切りにルシル達も名乗ってく。最後に「テスタメントよ。よろしく」テスタメントが微笑んだ。
「テスタメント。ジュエルシード争奪戦が終わって半年後の現在。闇の書事件は八神家。そして、なのはたち民間協力者やわたしたち管理局の協力で終わりを迎えた」
「ジュエルシード争奪戦も闇の書事件も終わった。じゃあ、私は一体なに? アリシア・テスタロッサは、いま起きている事件に関係しているって言っていたけど」
テスタメントの問いに答えるのは、リインフォースから降ろしてもらって地面に座るはやて。はやては「ごめんやけど、わたしは足が良うなくてな。座らせてもらうな」一言断りを入れると、テスタメントは「どうぞ」って頷いて、視線を合せて話しやすくためかはやての前に座った。
「おおきに。・・・いま起きてる事件。それはわたしが説明するな。数日前、夜天の書を狂わせてた闇の書の闇――ナハトヴァールと防衛プログラムを、わたしらは協力して砕いた。それで終わりになるはずやった。そやけど、まだ終わってへんかった。闇が復活しようとしてるんよ」
「復活、か。それが今、この街で起きている事件に絡んでくる・・・?」
「そうや。闇の書が蒐集したリンカーコアの持ち主やその人の記憶を思念体としてこの海鳴の街に再現して解き放った。わたしらはそれを討伐して、復活を阻止してた。そんでついさっき、テスタメントちゃんがトドメを刺してくれたわたしのそっくりさんが消えたことで、闇の復活に必要な思念体――残滓が全部消えた。・・・テスタメントちゃん以外が、や」
「なるほど。つまり私は、闇の書に蒐集されたあなた達の誰かの思い出から再現された残滓――偽者と言うわけか。ようやく合点がいったよ」
目を伏せたテスタメントは「じゃあ、私も消えないとね」そう言って立ち上がって、私たちに背を向けた。みんなが、わたしもあの子の名前「テスタメント!」「テスタメントちゃん!」呼ぶ。
「さっきから頭の中で語りかけてくる。闇の書を復活させろ、と。あー、最悪だぁ。自分の意思が塗り潰されていく。確かにこんなゲスな闇を復活させるのはまずい・・・!」
“第四聖典”を首にあてがったテスタメント。自害する気だってすぐに判ったけど、わたし達の手で倒すような真似は正直避けたい。だから・・・止めない。クロノも同じなようで、黙ってテスタ
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