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Epos31-E砕け得ぬ闇の使徒〜Friends〜
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シアの命がアリシアに移ったと考えてもおかしくない。テスタメントは「プレシアの起こした奇跡、か」そう言いつつプレシアの頭をポンポンッと優しく叩いた。

「そしてテスタメントちゃんは、金の鎖を使ってフェイトちゃん達を助けたの」

「でも・・・私たちを助けたことで、テスタメントは逃げ遅れて崩落に巻き込まれたの」

「ごめんなさい。テスタメントが死んだ原因は、テスタロッサ家(わたしたち)にあるんだ」

「ごめんなさい・・・」

フェイトとアリシアが頭を下げて涙声で謝った。テスタメントはその謝罪を無言で受け止めて、少しの沈黙。その間ずっとフェイトとアリシアは頭を下げっ放しだった。そんな中、「頼むよ。2人を許してあげてくれ・・・!」アルフが土下座する。

「・・・・私が崩落に巻き込まれた時、私、なにか言ってた?」

「うん。・・・テスタメントちゃんの死を背負わなくてもいい」

「こうなったのはあたし達の所為じゃないし、誰の所為でもない、って」

「だから苦しまないでいい、って・・・言ってたよ」

なのは、アリサ、すずかが涙を袖で拭いながら答える。するとテスタメントは「そっか。私は、私の死を受け入れて死んだんだ。じゃあ、大丈夫。頭を上げて、2人とも」フェイトとアリシアの肩に手を置いて頭を上げさせる。ボロボロと涙を流す2人の頬に流れる涙を、テスタメントが人差し指で拭い取った。

「その時に君から、君がジュエルシードを集めていた理由を聴いた。君は何らかの罪を犯したことで体に異変が起き、それをどうにかするために膨大な魔力が必要になり、そして・・・ジュエルシードを求めた」

「そこまで喋ったのか、オリジナルの私は。・・・ええ、その通り。でもま、本物(わたし)はもう死んだんだから、気にすることはないっか」

「テスタメント。こんな時に申し訳ないが、聞かせてほしい。テスタメントという組織は実在するのかどうかを」

「・・・・テスタメント。0thから10thまでの11人が居て、それぞれ個別の色を持ち、十字架を武装している。私は4th、色は黒、十字架はケルト。依頼を受け、それを遂行する集団。メンバーは代替わりがあるから、私の4thの席は今頃別の誰かが座ってるかもね」

「メンバーの居場所は? これまでどんな依頼を、罪を犯してきた・・・?」

「さあ? 管理・管理外世界関係なく渡っているから、メンバーの居所は知らない。依頼は色々だよ。奪ったり壊したり殺したり、授けたり作ったり助けたり、なんでも・・・。ちなみにこれまでの、そしてこれからのメンバー全員に戸籍などは無いから、家族も何も無いから、私たちの正体を知る術はない。それはメンバー内でも同じ」

クロノが「11人か、君のような実力者が他にも」そう言って考え込んだその時、
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