暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos31-E砕け得ぬ闇の使徒〜Friends〜
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†††Sideイリス†††

あのテスタメントが“闇の書”の残滓として蘇った。その報告を受けたPT事件に関わったわたしやなのは達はすぐに彼女の捜索に入った。他の残滓は、はやてとリインフォースの活躍――最後のマテリアル(王のマテリアルっていう名前で、はやてのそっくりさん)を撃破してくれたおかげで全基消滅したから度外視できる。あとは、何故か消えないテスタメントを・・・

(うわぁ、なんか嫌だなぁ、あの子を消すっていうの・・・)

捜索の最中、ずっと胸の内に渦巻く思い。テスタメントの最期を見て知っているからこそのやり辛さ。たぶんなのは達も同じ思いをしてるはず。戦いたくない、倒したくない、だけど戦って倒さないといけないっていうジレンマ。

「・・・っ、見つけた・・・!」

そんな中、わたしはついに見つけてしまった、テスタメントを。河川敷で、草むらを漆黒の十字架――“第四聖典”で薙ぎながら「無いなぁ〜」途方に暮れてるあの子を。わたしはゴクリと息を呑む。まずはエイミィに「テスタメントを発見。ポイントは――」今わたし達の居る場所を報告する。あとは、なのは達が来るのを待つだけ。堤防の上からテスタメントの姿を見守ること数分。

「あー、やっぱりない。ねぇ、・・・もしかして、あなたたち管理局が先に手に入れたの? ジュエルシード」

「っ!!」

テスタメントがスッとわたしに振り返ってそう訊いてきた。テスタメントの意識年代はジュエルシードを回収してる最中みたいで、ああしてジュエルシードを探してるんだ。事件が終わった今も、そして・・・死んでしまった今も。そう思うと鼻の奥がツンっとなる。

「うん、ジュエルシードは回収し終えたよ」

「この私が察知できないほどの早さで回収するなんて。どんな裏ワザを使った?」

テスタメントが“第四聖典”を指だけを使ってクルクル回しながら歩み寄って来たから、「もう全部が終わったんだよ、テスタメント」って遠回しにジュエルシード争奪戦に決着がついたことを伝える。

「そう。じゃあ力づくで、ジュエルシードを奪わせてもらおうか。騎士イリス・・・!」

戦意を漲らせるテスタメントに、「まぁとりあえずちょっとだけ待って」って落ち着くように言う。するとテスタメントは「仲間を呼ぶつもり? それまでに奪う・・・!」自身の周囲に火球を6基と展開した。

「ちょっ、マジで待って。戦う気なんて一切ないから! ただ、あなたと話がしたいだけ!」

「話?・・・・なんの?」

「えっと、ほ、ほら。あなたって、なのは達に友達になろうって誘われてたじゃない?」

なのは達が来るまでの時間稼ぎとしての会話、そのネタを必死に探って思いついたのがソレ。友達っていうキーワード。なのはもアリサもすずかも、テスタメントと友達になり
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