一之巻 目覚め
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かしいな。
だが俺は今は三歳児なんだ、へたに普段のしゃべり方をしてしまってはまずい。
ここは我慢するしかないな。
「こんなにしゃべれるなんて、元気になったんだな。これも鬼のみんなが頑張ってくれたお陰だな」
「なにがげんきなの?」
「ん?それはね、蒼太郎がうちの店の前に捨てられているのをここの日菜佳が見つけてくれたんだ。
その時蒼太郎はとっても疲れて居たから、みんなで元気にしてあげたんだよ。と言っても3歳児にはまだ早かったね。また蒼太郎が大きくなったら話してあげよう。」
「うん、わかった!」
「よしよし、いい子だね。じゃあ吉備団子食べるかい?」
「食べる!」
おぉ、あの憧れのたちばなの吉備団子が食べられるとは。
転生してきてよかったぁ〜。
「いやぁすごいな、こんなにおににあえるなんて」
あまりの嬉しさについ本当のしゃべり方が出てしまう俺。
しかし、それがいけなかった。
「何がすごいんですか?蒼太郎?」
「え?なにって、そりゃあおににあえたってからって…、えぇぇぇぇ!!!ひなかおねえちゃん!?」
「というか今、すごい流暢でしたね!?何でですか!?とゆうか三歳児でなんでそこまでしゃべれるんですか!?」
「い、いやぁ、そのあの、なんのこと?」
「いや、何の事ってあれ?しゃべり方が戻ってる?」
「もどってるもなにもさいしょからこのしゃべりかただよ?ひなかおねえちゃんへんなの〜」
「あれ?気のせいでしたかねぇ、あぁ、そうだ、蒼太郎?吉備団子、美味しかったですか?」
「うん、おいしかったよおねえちゃん!」
「あらぁ〜、いい子ですねぇ、じゃあ二階に行きましょうか」
「なんで?」
「蒼太郎のお部屋に行くんですよ。そこで絵本を読んであげます。」
「うん、わかったよ、ひなかおねぇちゃん」
そう言って俺たちは二階に上がって絵本を読んだ
すこし、いやかなり恥ずかしかった。
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