第三章
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り。さて、宴の用意だ」
王は玉座から立ち上がってそれを命じた。
「よいな、盛大に行うぞ」
「御二方の為に」
「その通り。アリアドネの晴れの舞台であると共に」
「クレタにとって祝いの舞台でもありますな」
「そうじゃ。そして同時に称えようぞ」
王の満面の笑みは続く。
「見事迷宮を潜り抜けた若者をな」
「はい。それでは」
「うむ。盛大にな」
こうしてテーセウスは国と愛、そして幸福を手に入れたのであった。元は彼がラビリンスに挑戦しようと決意した勇気がはじまりであった。だが幸せになれたのはアリアドネの言葉を受け入れたのとその愛もまた受け入れたからであった。そうして彼は幸せになれた。全ては彼の心から幸せになれたことであったのだ。
アリアドネの糸 完
2008・1・18
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