第一話 大久保少佐!!剣が白銀に輝く漢その十七
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「剣道に人工衛星使って何が悪い!」
「ルール違反とは書かれてないだろ!」
「頭を使ったんだよ!」
「それで勝ったんだよ!」
あくまでこう言う、しかし世論は違った。
特にネットではだ、ヤフーでも2ちゃんねるでも散々だった。
【悲報】大久保少佐まさかの敗北
ジャスティスカイザーとかいう屑を始末する方法を考えるスレ
死ね!ジャスティスカイザー!
AA関連の板では既に彼等のAAが作成されていたが。
卑劣なことを言っていたり早速虐殺スレが出来ていた、それも幾つもだ。
二人はそれも見てだ、朝から騒いでいた。
「俺達が何をしたんだよ!」
「ここまで不人気って何だよ!」
「パフォーマンスで原発事故起こして中々辞任しなかった元総理以上じゃねえか!」
「俺達あいつより嫌われてんのかよ!」
「ちょっとねえぞ!」
まず有り得ない位に嫌われていた。
そしてだ、朝食の時間でもだ。
二人の父が母にだ、忌々しげにこう言っていた。
「おい、昨日な」
「ジャスティスカイザーとかいう連中よね」
母は露骨に嫌悪感を見せて自分の夫に応じていた。
「とんでもない連中ね」
「正々堂々と戦おうとする人に何てことするんだ」
「卑怯過ぎるわね」
「ああ、あんな奴を最低っていうんだな」
「全くよね」
当人達を前にして言うのだった、勿論自分の息子達はそのとんでもない最低な卑怯過ぎる連中とは知らない。
「私あんな連中見たことないわ」
「俺もだ」
「ヤクザ屋さんより酷いわね」
「2ちゃんねるの荒らしよりもな」
「本当に酷過ぎて」
「日帝衆の人達が可哀想よ」
丁渡テレビのニュースでも言っていた、ジャスティスカイザーは指名手配犯どころかサリンを撒いたカルト教団の教祖並の報道をされている。
「剣道に人工衛星使うとか」
「大久保少佐は入院したらしいぞ」
「日帝衆の人じゃなかったら死んでたわね」
「ああ、絶対にね」
このことは間違いなかった、何しろ巨大なビームの直撃を受けたのだ。
「剣道には剣道で戦え」
「人工衛星を持ち出すって何よ」
「何かな、審判買収みたいなな」
「後味の悪い話よね」
「けれど日帝衆だからな」
「あの人達だからね」
それでだとだ、ここで二人は話を変えてきた。
「くじけないでな」
「引き続き頑張ってくれるわ」
「それでな」
「ええ、今度ジャスティスカイザーと戦うことになっても」
「今度こそな」
「正義を見せてくれるわね」
こんな話をしていた、二人の両親もまた日帝衆を応援していた。
そしてだ、これは国内だけでなく。
世界でもだ、彼等を批判する声で満ちていた。
「余計なことするな!」
「日帝衆に再併合させろ!」
「あの半島を日本に!」
「再び日本のものに!」
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