第一話 大久保少佐!!剣が白銀に輝く漢その十三
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「俺達じゃな」
「じゃあどうするんだよ」
「だから手段を選ばずにだよ」
「勝つしかないんだな」
「そうだよ、だからここはな」
二人でだ、DVDの物色をしながらひそひそと話す、そしてだった。
打ち合わせの後でだ、二人で言い合った。
「よし、じゃあな」
「それでいこうな」
「ああ、それじゃあな」
「絶対に勝とうな」
こう話してだった、二人でだった。
彼等はその大阪城での果し合いの場に赴くのだった、場には既にだった。
大久保が剣を腰に持ち待っていた、そして果し合いの場の周りにだった。
彼に剣道を教えてもらっている子供達にマスコミ、観衆達が集まっていた。子供達が垂れ幕や日章旗、旭日旗を手に彼に言っていた。
「少佐、頑張って!」
「絶対に勝ってね!」
「先生の剣道見せてね!」
「うむ、そこで見ていてくれ」
大久保は己の背に彼等の声を聞きながら毅然として答えた、姿勢は完璧だ。
「私は君達に剣道家、人間としてあるべき姿を見せよう」
「そうだ、日帝衆の人達は何時でも正しいんだ!」
「間違うことなんてないんだからな!」
「ジャスティス何とかが何者か知らないけれどな」
「正しい心にこそ真の強い力が宿るんだ!」
観衆達も大久保を応援していた、彼の勝利を疑わずに言うのだった。
「果し合いは正々堂々!」
「少佐、日帝衆の力見せて下さい!」
「そのお心を!」
「世界に!」
「そうさせてもらう」
大久保は彼等にも応えた。
「是非な」
「皆さん、これより大久保少佐が皆さんに人のあるべき姿を見せてくれます」
「全世界にです」
世界各国のマスコミ達もだ、実況中継をするのだった。
「果し合いを通じて人はどうあるべきか」
「清く正しく美しきとはどういうことか」
「そのこともです」
「見せてくれますので」
「是非御覧になって下さい、これから」
「大久保少佐、日帝衆の剣道を」
最早全世界の人々が日帝衆を敬愛していた、特に。
「あの政策がいよいよ実行に移されるのです」
「半島再併合が」
「あの迷惑極まりない半島を日本が再び併合して責任を以て統治してくれるのです」
「何という素晴らしい政策ではありませんか!」
尚誰もが日本の負担は無視している、その被る迷惑も。日帝衆と日本人は気付いていないが彼等はわかっている。
そしてわかっているからこそだ、彼等は手放しでその政策を支持しているのだ。
「皆さん、世界は今より大きく平和に向かいます」
「世界の厄介ごとのかなりの部分が解決するのです」
「日帝衆がそうしてくれるのです」
「ですから是非です」
「日帝衆の勝利を見ましょう!」
「彼等の第一歩を!」
「そういえば」
ここでだ、観衆の一人がこう言った。
「そのジャスティス何と
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