第二話 心優しき保護団員、ドライ
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「帰るか…。」
「もう帰るの?また仕事?」
「そうだよ。」
「偉いなー、中学生なのに仕事してるなんて。」
「そうかな。」
「そうだよぉ、私なんて部活すら辛いって思ってるのに。」
ツヴァイは中学二年生、普通の少女だ。
しかし、学校が終わればそれは変わる。
ポケモン保護団員としての活動が始まる。
「じゃ、明日ね。」
「さよなら。」
そう言って友達と別れ、保護団体の集合場である、ポケモンプロテクターナショナルに向かった。ここはカントー、ジョウト、ホウエン、シンオウに設置されたポケモン保護団体の本部である。
カントー地方のヤマブキシティに設置されている。
そもそも、日本というものは外国と比べて平和とされているが、最近ではポケモンにおける密猟、虐待、誘拐が多発し平和とは言いにくくなっていた。
そんな状況を打破するために保護団体が作り上げられたのだ。
こんな状況になってしまったのはロケット団やマグマ団・アクア団、ギンガ団の数々の犯罪行為で被害を受けた町や人が犯罪に手を染めやすくなったと言える。
保護団体はポケモン、そして人を守るために活動する職業である。
ポケモンレンジャーが活動するフィオレ地方やアルミア地方、オブリビア地方はそういったことは少ない。というよりポケモンレンジャー自体がそういう活動をしているのだが。
「ツヴァイ。」
「あっ、兄さん!」
ドライも授業を終えて校門の外に立っていた。
妹を待っているようだった。
「じゃ、今日も行こうか。」
「うん!じゃあ僕のサーナイトに行く?」
「うーん、じゃあお願いしようかな。」
「やった、出て来て、サーナイト。」
サーナイトをボールから出した。
話を聞いていたようでニッコリとしていた。
もともとサーナイトはラルトス、キルリアの進化系でラルトス、キルリアは気持ちポケモンと呼ばれており、トレーナーの感情を感じ取る性質を持っているためサーナイトは感じ取ったのだろう。
「サーナイト、ヤマブキティのプロテクターナショナルまでテレポートしてくれ。」
「サナ、サナ…サーナー。」
テレポートでヤマブキについた。
隣町とはいえ、歩くと一時間はかかる。
ツヴァイ達兄弟の出身地はクチバシティであるが、二年前、ツヴァイより一つ下の弟が行方不明になっていた。
そんな事件が連続し警察、そして国際警察も動いたが事件解決には至らなかった。
町で一番高いであろう建物に入って行く。ここがプロテクターナショナルだ。
保護団員の年齢は一番多いのはやはり二十代だろうか。
「相変わらず、ドライちゃんってかわいい。」
「ほんっとう。かわいい。」
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