第二話 心優しき保護団員、ドライ
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み取ってテレポートで飛ばされる先を読んでテレポート先を変えて戻ってきたんだよ。』
「う…。」
ドライは目を覚ました。
「兄さん!兄さん…良かった…。」
ドライにツヴァイは抱き着いた。
もしかして死んだのではないかと思っていたのもあって。
「心配しすぎだよ、これくらい…大したことないから。」
「でも、兄さん…。」
「フフ、まさか戻ってくるなんてね…。」
「兄さん、僕を守るために…。」
「妹を守るのは兄の務めだ。…ルカリオ、ネンドール、〆るよ!インファイト、大地の力!」
麻痺で素早さを失ってるとは思えない速さでインファイトをクロバットに叩き込み、スリーパーを大地の力で撃破した。
ルカリオはエースの風格を見せるのだった。
「「あああっ!?」」
「グレイシア!」
ツヴァイはグレイシアを出した。
そしてグレイシアの冷気で手足を凍らせた。
「なんなのよ、動けないじゃない!」
「トレーナーを狙うような卑怯な真似をする奴はこうだ。すぐに警察に突き出す!」
「ツヴァイ…。」
凛々しいツヴァイに微笑むドライ。
「兄さんこそ自分の身くらい守ってよ。」
「フフ、ごめんね。心配させて。」
泣きそうになっているツヴァイの頭をなでなでするドライ。
強がりな妹にまた微笑んだ。
その後、本部に戻ると周りの人間がざわついていた。
ピンピンしてはいるがボロボロのドライに周りの人間が心配しているらしい。
「ただいま戻りました。誘拐犯は逮捕しました。」
ライフの部屋に入るとライフは立ち上がって驚いた。
「ご苦労…って…大丈夫か、その姿…。」
ボロボロになっているドライ。
服は特にボロボロになっている。
顔にこそ傷は少ないが手にはかなり傷があった。
「ええ、多少怪我してしまいましたが、大丈夫です。」
「そうか…ならいいんだが、無茶はするなよ。」
「はい。」
ライフの部屋を出たあと、ドライは不安そうにするツヴァイの頭をなでながら言った。
「このことは兄様や兄さんは秘密にしててね。」
「えっ…なんで!」
「服はなんとか誤魔化せるし目立つ傷もないから心配かけたくないんだよ。」
「ダメだよ…兄さん…兄さんは怪我してるんだよ?」
「このくらい大丈夫だよ。僕はこれくらいの覚悟はできている。」
「……にい、…さん…。」
中性的な見た目の美少年で心優しいがポケモンをいい加減に扱う者は許さない、そして芯が強い。
何があってもくじけない強さをもっている。
それがツヴァイの兄、ドライである。
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